…井出治氏の記事1からの続きです。
これまで私たちが学校で習った「エネルギーの保存則」は、「エネルギーは空間からは湧いて来ない」というものでした。
現在の科学は、ほとんどこの原理の下に作られていますが、これを真っ向から否定する現象がフリーエネルギー技術なのです。
だから「エネルギーの保存則」を頑なに死守する科学者は、UFOのような存在に拒絶反応を見せるのでしょう。
EMAモーターは、米国ロサンゼルスのエドウィン・グレイ氏によって発明されました。
その情報をいち早く日本にもたらした人物がいます。
藤木優(まさる)氏という商品開発研究所の所長さんでした。
彼は、ハワイの日系2世の方から、EMAモーターの事を知ると調査隊を組んでロサンゼルスまで見学に行ったのでした。
1973年頃に、本物か偽物かも分からない「永久に回転するモーター」を外国にまで見に行く人は、ほとんどいなかったでしょう。
それができた方は何と、今では「笑っていいとも」で有名になった観相師の藤木相元さんだったのです。
先見の明があると言うか、観相師としての直感が働いたのでしょうか?
この時に藤木さんに同行した元タクマ総合研究所の技術者であったAさんが、EMAモーターが本物である事を見抜いていました。
Aさん「技術者として、信じられない現象を見た。とにかくこのモーターには、何か不思議な力が働いている。」
そうAさんに思わせた事象があったのです。
EMAモーターは、運転した後に何と、本体が冷たくなると言うのです。
電気を通じて回転させた後、冷えるなんて言うモーターは、これまで地球上にはありませんでした。
ところが、EMAモーターは運転後に本体が熱くなるどころか、内部のコイルには結露による水滴がついていたと言うのです。
この報告を聞いて井出治さんは、UFOが飛び立つ時は、周辺にあるコイルが赤く輝きながらも、全く熱を持たないと言う描写がジョージ・アダムスキーの著書「空飛ぶ円盤同乗記」にある事を思い出していました。
EMAモーターの技術とUFOの技術に、ある種の共通点を見つけ、井出さんは完全にEMAモーターの不思議さにのめり込んでいく事になりました。
技術者Aさんは、このモーターの発明者であるグレイ氏に、小さな部屋に呼び出され、こっそりとある設計図を見せられたそうです。
それは、UFOの設計図でした。
グレイ氏は、宇宙船を試作する事を考えていたようです。
やはり、EMAモーターと宇宙船の動力には共通するものがあったのですね。
不思議な動きをするEMAモーターは、構造も常識離れした不思議で不可解なものだったようです。
それは、高電圧を発生し、火花放電を伴いながら回転するというものだったからです。
さながらその様子は、映画「バックトゥザフューチャー」に登場する車、デロリアンのモーターのようだとこの対談で話されています。
電気の常識から見れば、このような不能率な構成のモーターはありません。
しかし、ある回転数以上になると、この火花放電が何か未知のエネルギーを発生する源になるようです。
火花放電を発生させながら回るモーターは、SF的な魅力を発散し、井出さんの心を捉えて離さなくなりました。
そして、ついに井出さんにEMAモーターを見るチャンスが訪れたのです。
1976年1月9日のことでした。
ロサンゼルスに行き、妖しい白い火花を散らしながら回転するモーターを眺めるのは、まるでUFOでも見ている気分だったと言います。
ところが、その後日エドウィン・グレイ氏と全く連絡が取れなくなってしまったそうです。
後になって井出さんにも、グレイ氏が何か危険な事に巻き込まれたと分かりました。
グレイ氏の死は衝撃的な出来事でしたが、井出さんの手元には多くの資料・写真・8ミリフィルム・録音テープが残されていたのでした。
グレイ氏が暗殺される前に井出治さんと出会えたと言うのも、何か天の計らいを感じます。
かくして、井出さんはこれらの資料を基にして、次の研究ステップに進んで行けたのでした。
…続きます。。。