「静かな死」より 低線量被曝の怖さ | misaのブログ

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宮城県石巻市のガレキ80トンが、22日北九州市に搬入され、今日から3日間試験焼却を実施し、6月中に正式なガレキ受け入れを判断する事になりました。

焼却に反対する市民 約50名らがこれを必死に阻止しようとしましたが、結局ガレキを乗せたトラックは施設に入ってしまいました。

国は、全国にガレキを運ぼうとしています。何度も書いて来ましたが、これは助け合いとは別の問題です。

ガレキに放射能が紛れているかいないのか定かでないのに、安全だとどうして言えるのでしょうか?

空間線量を計っても正確ではないし、ましてやプルトニウムやストロンチウムは簡単には計れないのです。

ガレキを燃やせば、大気中にそれらが出てきてしまうのです。吸い込んで内部被曝をするのが怖いのです。

少しでも懸念があれば、やらない方を取るのが賢い選択ではないでしょうか。

なぜ国は、危険をおかしてまでも放射能を拡散しようとするのか疑問に思います。

そこまで懸命にやろうとする裏の意図は何なんでしょうか?

ガレキ関連の記事を書くと、このようなコメントが入る事があります。

この二つは、同じ方からだと思われますが、放射能ガレキ拡散を推進する方って、どこの回し者さんでしょうね。

◆瓦礫受け入れ推進派さんからのコメント
『唯一の原爆投下された日本で信用性の高いデータがあります。あなたの持論を展開すると、広島や長崎には住めない、また、住んでいる人は放射線の悪影響を受け続けるということになります。
実際にはそんなことはないということは、統計的に明らか。
あなた達みたいな少数が騒ぐだけで世論が左右されることに憤りを感じます。』

◆ガレキ広域処理大賛成!!!さんからのコメント
『ガレキ受け入れ反対!って全ての事柄を斜め目線で見て日々の生活が窮屈じゃありませんか?
素直に受け入れる心の問題だと思いますよ。
あ~だこ~だ理屈並べて眉間にシワ寄せてきぃ~ってなっている人間のほうが放射能より怖いです。
ガレキの広域処理反対と言っている輩はなにを根拠に被害妄想を一般の人たちに拡散させているのか?
危険危険と煽りさぞかし満足されているのでしょう。
それらは個人で楽しんでください。
被害妄想を人々に拡散するのはやめましょう!放射能より危険ですよ、あなた達は。』

このように思われている方は、放射能の本当の怖さを分かっていないのでしょうか。

原爆は、そもそも人体実験であった為、大事な被爆データは全てアメリカが持っていますし、今回の原発事故は原爆とは比べられない程の非常に多くの放射能が今も出続けているのです。

ここから先は、放射能の怖さを知っている方は読む必要はありません。

放射能を甘くみている方、震災ガレキを焼却して濃縮されても安全だと思っている方だけ読んでください。

こちらから転載します。

http://vogelgarten.blogspot.jp/2011/10/das-leise-sterben.html?m=1

Das leise Sterben 静かな死

これは3月、福島原発が爆発した直後にドイツのニュース専門チャンネルn-tv オンライン版に掲載された記事です。

ドイツ第一テレビARD局の『遺伝子の中で荒れ狂うチェルノブイリ』にも登場されたドイツの女医ドルテ・ズィーデントプフさんがインタビューに答えています。

ドルテ・ズィーデントプフさんは20年来チェルノブイリ近郊の汚染地域を訪れ、現地とドイツとで、放射能の被害者達の救援活動を行っています。

n-tv「20年間チェルノブイリの放射能犠牲者をご覧になっていらっしゃる経験から、日本人を待ち受けている将来についてどのようにお考えになりますか?」

ドルテ「急性放射線障害に脅かされている原発作業員達の運命については誰しも想像がつくでしょうけれども、低線量被曝に晒される何千人、何万人もの人間にも着目しなければなりません。

事故のおぞましい映像や、遅かれ早かれ死に見舞われ、あるいは病に倒れるだろう作業員達の運命にも関わらず、私達はあまりにあっさりと、低量被曝を受けた人々の間に長い年月に渡って広がっていくことになる病気を忘れてしまいます。」

n-tv「福島原発周辺地域の放射能汚染に関する具体的な報告はありますか?」

ドルテ「残念ながら信頼できる情報はほとんどありません。

セシウムが環境に放出されたらしいというのが私が最近耳にした情報です。

そこでセシウムを例にとって説明しましょう。

セシウムは生物学的にカリウムと似ており、人間の体は良性のカリウムとセシウムとを区別出来ません。

セシウムは呼吸と食物を通して人体に侵入します。セシウムの身体への侵入を防ぐことは出来ません。

人間の体に入ったセシウムは独立して細胞に取り付き、細胞のエネルギー源を破壊します。

肝臓であろうと膵臓または脳細胞であろうと問題ではありません。

セシウムに取り付かれた細胞は、隣接する細胞を同様の状態にした後、死亡します。こうやって不気味な悪循環が始まるのです。

生命は細胞から誕生しますが、この場合、細胞は死の出発点となるのです。」

n-tv「細胞に取り付いたセシウムの潜伏期間はどれくらいですか? 」

ドルテ「それはセシウムを取り込んだ人の年齢によります。

子供は細胞分裂を絶え間なく行っていますから、より大きな危険にさらされています。

成長期にある子供は常にエネルギーを必要とし、常に傷ついた細胞と共存していかなければならないのです。

すでに臓器の成長が終わり、細胞分裂の総数が少ない成人は、即座には脅かされません。

そう言う訳で、子供の方がずっと早い時期に悪性の疾患に見舞われます。チェルノブイリの経験から早ければ一年後から四年後とわかっています。

成人の潜伏期間は20年から25年です。」

n-tv「つまりチェルノブイリ事故から25年を経た今、当時いわゆる低線量被曝を受けた人間が発病しているということなのですか?」

ドルテ「その通りです。

当時の大人は25年間生き延び、今病気になっています。私達はそれを”静かな死”と呼んでいます。

当時の子供達はもうとっくに発病しています。そして多くが死んでしまいました。」

n-tv「人間の生殖活動にはどのような影響があるのでしょうか?」

ドルテ「セシウムは遺伝細胞にも存在します。

厄介なのはセシウムが女性の卵巣や卵細胞にも取り付くことです。

これらは再生しない細胞なので、生涯傷つくことになります。男性の精子は再生しますが、生殖活動の中で、傷ついた情報が伝達されていきます。

そうなるとまったく子供が生まれなくなるか、または生まれても、父親と母親から傷ついた情報を受け継いでいるのです。

その結果はとても想像できません。日本の責任者達はとっくに女性や子供を南に移住させていなければなりません。

何故彼らがそれを実行しないのか、私には皆目理解が出来ません。

将来大量の白血病が出現するでしょう。

今回のセシウム雲は日本人にとって大変な惨劇です。しかもその他の放射性核種についてはまだ何もわかっていないのです。」

n-tv「ヨウ素とストロンチウムも話題に上っています。 」

ドルテ「ヨウ素というのは放射性ヨウ素のことで、子供の甲状腺に様々な影響を与えます。

子供達は成長途上にありますから、甲状腺は大人よりも多くの放射性ヨウ素を取り込んでしまいます。

チェルノブイリの経験から、子供達の甲状腺癌が飛躍的に増加することが予測されます。

残念ながら日本の方々は覚悟をしていなければなりません。」

n-tv「ストロンチウムは?」

ドルテ「ストロンチウムもセシウムに似て、厄介極まりない核種です。

人間の体はストロンチウムも区別することが出来ず、食物に含まれていれば吸収してしまいます。

ストロンチウムは骨と歯に取り付いて放射を続け、血液(つまり赤血球や白血球、血小板と言った基本細胞)を製造する器官のある骨髄を攻撃します。

これらの血液細胞はストロンチウムによって傷つけられます。それも生涯に渡ってです。

というのはストロンチウムは一度取り付いた場所を離れることは決してなく、そこで短いベータ線を放射し続けるからです。」

n-tv「事故を起こした原子炉の周辺地域がどれくらいの時間で再び清浄になったと言うことが出来るデータは存在しますか? 」

ドルテ「半減期というのは放射線の半分が消滅する期間を指すだけです。

生物環境から放射性核種が完全に消滅する時期を想像するには、それぞれの半減期に10を掛けなければなりません。

ストロンチウムとセシウムの場合はだいたい400年ということになります。

つまり想像しうるあらゆる生物環境いたるところに低量の放射線が存在すると言うことです。もちろん地下水にも。」

n-tv「汚染地域で生きること言うことを、どのように想像したらいいのでしょうか? 」

ドルテ「生きるですって?

何よりも人々は死んで行くのです。静かに死んでいきます。

主に癌が原因ですが、あらゆる病気で人々は死んでいきます。

ストロンチウムも大きく起因しています。例えばエネルギー交換が不可能となって心筋がやられます。

ベラルーシーで行った診察は、子供達が2歳、3歳、4歳にして急性心不全で死んで行くことを証明しています。

癌だけではないのです。

腎臓不全、肝不全や多くは血液製造障害が原因で人々は死んでいきます。

これらは「チェルノブイリ・エイズ」という名称で知られ、生き延びられるチャンスはほとんどありません。」

n-tv「事故との共存が社会的に受け入れられることが最終的にあるのでしょうか?」

ドルテ「外見上はあります。

私はかれこれ20年に渡って定期的にチェルノブイリの周辺地域を訪れていますが、今でも現地の人々は事故のこと、自分達の将来のことについて語るのを嫌います。

彼らは身を小さくして、死と共に生きています。死人を出さない家族はありません。

若い人々、うんと若い人々が本来は老人にしかありえない病に侵されています。

チェルノブイリでは、家を出た途端倒れて死ぬ若者がいます。急性の心不全です。

20歳,25歳,30歳での心不全は決して珍しくありません。」

n-tv「プルトニウムについてまだ話をしていません。」

ドルテ「もしも大爆発が起こったら環境に放出される可能性がありますね。

万一原子炉のひとつでも本当に爆発することになったら、私には想像したくもない惨事になるでしょう。

プルトニウムはこの世で一番恐ろしい毒物です。

福島の原子炉の燃料の半分はプルトニウムを含んでいるという話です。

ほんの少量でもプルトニウムが体内に侵入すると肺癌に発展します。

これに対して人間の体はまったく無防備です。そしてこれは不治です。何十万という人々が命を落とすことになるかもしれません。

<転載終わり>

プルトニウムの3号炉は大爆発を起こしてしまいました。

どれだけのプルトニウムがどのあたり迄飛んだのかも分かっていません。

セシウムと違い線量計で測れないので余計に厄介です。

ドルテ医師は、実際にチェルノブイリの患者さんを診てきた方だから、発病の実態が分かるのです。

今、日本でも心筋梗塞で突然亡くなる方が増えています。しかし、原発事故との関係を問えないのです。

こうした状況なのですから、安易に放射能の拡散をすべきではないのです。

日本は既に全国に放射能は飛んで行っているとは思いますが、少しでも値が小さい所で採れた野菜を子どもたちに食べさせなければと思うのです。

日本の将来、子どもたちの未来をつぶすわけにはいきません。

福島原発事故は広島原爆の300発分