原発がなくなったら困る人々 | misaのブログ

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高浜原発が定期検査で止まった事で、「モーニングバード」では付近の住民の声を聞いていました。

「危ないんだから動かさなくていいじゃないって、ここに住んでいない第三者は簡単に言うけれど、ここで生活してる人の事をあなたたちは考えていますか?って聞きたい。

テレビとかで、面白おかしく止めたらいいとか何とか言えるけど、じゃあ、ここで生活してる人はどうするんですか?あなたたちは保障できるんですか?」

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脱原発へと向かう世論。しかし、原発城下町と呼ばれる町には全く異なる価値観が存在しているのです。

原発は通常は、3~4ヶ月の定期検査を終えると再稼働しますが、現在その見通しはたっていません。

高浜原発内で従事する地元の会社は、大きな不安を抱えていました。

高浜原発が止まったら、3~4割の仕事がなくなるのです。

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こちらは、かつては海水浴場を主とした観光が産業の中心でした。

しかし、1970年高浜原発1号機が出来た事で、町の姿は変わっていきました。

人口約1万人ほどの町のあちこちに、巨大な公共施設が交付金によって作られていったのです。

ナイターが出来る野球場やテニス場なども。

町の予算の6割を占める原発関連の歳入は約45億4千万。

しかし、その原発が停止した今、住民たちには不安が広がっていると言います。

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「げんでんさん」とは日本原子力発電の事。

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この店は連日、原発関係者で満員だったそうです。開店3年で土地が買えるほど儲かったとの事です。

しかし、今は先行きも見えず大飯原発が再稼働したら、そちらに店を出す事を考えているそうです。

大阪 橋下市長は「本当に電気が足りないのかどうなのか、これは関西府県民で一度確かめる大きなチャンスだというふうに、ポジティブに捉えるべきだと思います。」と語りました。

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しかし、この橋下さんの脱原発に対し、住民の反応は冷やかなものでした。

「代わりになるエネルギーはどこから作られてるのか、具体的にこういうエネルギーがあります、だからもう原子力はいりません、って言われるならいいですけど、まだ形もないものを脱原発と言われてもね。

代わりになるエネルギーを探して欲しい。そしたら理解できる。」

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でも高浜町の方が、全てこのような方ばかりでは当然ありません。

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この町に住む人は、表だってはなかなか原発に反対とは言えない風潮があるのでしょう。

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「原発は自分たちが生まれた時からあった。今さらイヤだから抜けましょう、なんて誰も言えない。それで生活してるんだし。」

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原発と共に生きてきた人々。生まれた時から安全だと教えられて育って来た人々なんです。

しかし、安全神話はもう崩れ去りました。

生きていくにはもちろん利益は必要でしょうが、それも命と健康があっての事です。

国のエネルギー政策が脱原発なのか、原発推進なのかもはっきりしていない事が、物事を複雑にさせています。

方針さえはっきりしていれば、そちらに向かって進む事が出来るのです。

これまで関西電力は、電力発電量の5割を原発でまかなって来ました。

その5割がなくなっても停電なく回っています。この状況をきちんと電力会社は説明する責任があるでしょう。

原発がなくてもやっていけるのか、国のエネルギー政策はどちらにするのか、それを明確に示すべきです。

宙ぶらりんの状況に置かれた町に新しい風を吹きこませなければいけないと思います。

安全神話は崩れたのですよ。福島に学ばないといけないのです。

いつまでも原発にしがみついていたのでは、何も変える事はできないのです。