ボソリ | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

ずーっと雨と曇りが続いていたヨーテボリ。

特に雨風が激しかった水曜日は、日課のお散歩にも行けず、
更に育児の疲れと孤独もあり、やや鬱々としていた。
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夕方、雨がやんで虹が出た!
 
そして木曜日、やっとのことで快晴にちゅー
散歩して、太陽を浴びて、この鬱々とした気分を晴らそうではないか!
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あー、気持いいなぁ♡
本当久々の青空だわうへ
 
いつもの公園に着くと、中学生くらいの生徒たちがマラソンをしていた。
先生らしき人が近くで見守っていたので、体育の授業かなんかかな、なんて思いながら、
走る中学生を横目に私はベビーカーを引いて前へと進んで行った。
前からは男の子2人組がこちらに向かって歩いてくる。
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なんとなく視線を感じながらも、特に気にせず歩き続けた。
彼らは私をよけるために二手に分かれたのだが、
そのうちのひとりが、すれ違いざまにボソリと、
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と言った。
 
それを無視して前に進んだのであるが、
ちょっとしたらなんか異常に腹が立ってきた。
良い意味で言ったのではないことは明らか。
っていうか、すれ違いざまにこういう風に言ってくるやつは大抵アジア人をバカにしてるものだ。
しかも、スウェ語ではなく英語であえて言うってのがまた腹立つったらありゃしない。
中国人と言われて腹がたったのではない。
アジアといえば中国しかわからない、世間知らずのガキである。
私が中国人であろうが、日本人であろうが、韓国人であろうがどうでも良いのだ。
アジア人の私をただ見下しただけ。
 
まぁ海外にいればこんなことは別に初めてのことでもなんでもない。
オーストラリアでも差別的な発言をされたことはあるし、
ここスウェーデンでもスウェーデン人にムカつく態度をされたり、
同じ移民から「ヤーパンスキャ(日本人)」とニヤニヤと馬鹿にしたように言われたこともある。
その時はその時で、
このクソヤロー!!ボケー!!
おめーも移民だろうが~、こんちくしょ~!
と思うし、嫌な気持ちにもなったが、
気持ちの切り替えもなんとかすぐにできていた。
 
が、今回はなぜだかその一言がぐさりと刺さり、中々その棘は抜けなかった。
多分、前日まで鬱々としていたので、
久々の快晴であるこの日は本当に気持ちよくて、あぁこれでまた育児を頑張れるわー!
なんていう良い気分を害されたからだろう。
人間気持ちが落ちていると、普段そこまで気にしないことも気になるもんで、
私は悔しくて悔しくて仕方なくなってしまった。
近くに先生もいたし、
「今なんて言ったの?
どんな意味でチャイニーズと言ったの?
アジア人に差別的な意識があるの?」

なんて一言いってやればよかったなあ~という後悔と、
でも何も言わなかった自分自身が悔しくて、
こんな気持ちの良い日を、中学生のガキ一人の一言で台無しになったのも悔しくて、
私はベンチに座り、悔しすぎて涙を浮かべてしまった滝汗

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本当情けないけど汗
でも、なんでこんなバカにされないかんのよ!!
なんて気持ちがおさえきれなかったんだなぁ。
それと同時に、サムのことも心配になってしまった。
将来この子も見た目でバカにされたり、いじめられたりしないだろうか…。。
あぁ、アジア人の母親を持ってしまって本当にごめんよ泣き2
そんな想いが溢れでた。
 
でも、これはいかんと思い、自分の気持ちを落ち着かせるためにこの気持ちをラインで家族に吐き出した。
ランチ時間だったので、ボーにも電話。
吐き出してなんとか気持ちも落ち着いたが、それでも思い出すとムカついて悔しくなり…。
せっかくの良い日を無駄にしたくない!
と思い、とりあえず歩いて30分くらいのところにあるH&Mへ。
なぜにH&Mって?
私は昔からストレスがたまると買い物をして発散するくせがあるのだ^o^sei
こっちに来てからはお金もないし、買いたいものもあまりないのでそうすることは少なくなったが、
この日はこの気持ちをとにかく追い出したくて、大好きなショッピングをしようと思った。
 
で、買いましたよ。
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サムの靴下と、洋服!
靴下は79SEK(約1100円)。
TINY HEROっていうのが可愛いくてお気に入りハート
下の洋服もこのモンスターに一目ぼれしましたらぶ1
上下セットで179SEK(約2500円)。
 
可愛い買い物のおかげで、完全にではないけど、ちょっとはスッキリしたかしらね~、
と、さっきよりは気持ちも少し軽くなり、家へ帰った。
 
ボーが仕事から帰ると、
「大丈夫?」
と心配してきて、
「バカpojke(ポイケ:男の子)ね。
ゴメンネ。」
と謝ってきた。
「ボーちゃんが悪いんじゃないし、謝ることじゃないよ。
ただ悔しくてね~ほろり
サムのことを考えると、また心配にもなってさ…。」
と再び思い出し悔し泣きをすると、
ボーもウルウルさせながら、
「いや、そういう想いをさせてしまったのは、スウェーデンに住むという選択をさせてしまったからだから、僕のせいでもあるよ。
ゴメンネ、ろびまろちゃん。」
と言った。
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そして続けて言った。
「サムがもしアジア人のハーフだからという理由で嫌な想いをすることがあったら、
すぐに学校に行って、先生やその生徒にちゃんと話すよ。
僕がサムをちゃんと守るから、約束するよ。」
 
「あとね、ろびまろちゃん。
アイスクリーム買ってきたからね寂笑
前にセールで買ったBen&Jerry'sのアイスクリームを再び買ってきてくれたボー。
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普通に買うと1000円もするのに!!
 
スウェーデンに住んで、嫌になることのが多いけど、
ボーもトンチンカンなことを沢山するけれど、
でも、悔しいときや悲しいときは一緒に泣いてくれて、
そして私を少しでも元気づけようとしてくれるこういう優しさでいつも助けられてるなぁ、
と思うともうそれだけで十分で、
この時から、もうあのガキの一言はどうでもよくなったわウインク
 
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金曜日もまた快晴だったヨーテボリ。
ランチを終えて散歩がてらシティーまで歩こうかな~と思ったら、
ボーが、
「今から帰る。」
とな。
時刻は13時
はやっ!!
 
日本でも今はもう忘れられつつある(というかもう忘れられている?)プレミアムフライデーってのがあるらしいが、
多分それはこの北欧スタイルを真似たものなんじゃないかと思っている。
ま、日本には浸透しないよね、この政策は。
 
とにかく、毎週金曜日はいつもより早く帰る人が多いスウェーデン。
だいたい15~16時くらいには帰宅ラッシュで道路が混む笑。
それがいつもよりもっと早い13時帰宅って、
スーパープレミアムフライデーではないか!
でも、早く帰ってきてくれることは嬉しいちゅー
せっかくなので、シティーにあるスロッツスコーゲンへ行こうということになった。
 
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気温もぐっと低くなり、肌寒くなったヨーテボリ。
それでも太陽を求めて、テラス席でお茶タイムケーキ
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サムも日光浴。
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このゾウさんの洋服、義姉からもらったお古で、
可愛い~ちゅー
と思っていたのだが、
柄を見てふと思ってしまった。
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ゾウさんの鼻が、ち○ち○に見える…笑い泣き

一度そう思ったら、もうそれにしか見えないわにやにやにやにや

 
お腹も心も満たされたところで、再びお散歩。
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ここに来たら、やはりヘラジカは見ておかないとね。
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お~、立派な角が生えとる~おー!!
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赤ちゃん&お母さんヘラジカもいました。
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サムにとっては初ヘラジカ。
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全然見てなかったけど笑。
 
写真も沢山撮って、
あぁ、3人家族になったんだなぁ、
としみじみ。
お日様がポカポカとあたたかくて、ボーがいて、サムがいて、皆で笑って、
なんだか幸せだなぁ、と思ったのでした寂笑
 
ま、今日は天気が悪くて、また気分が少し落ちましたけどね笑。
ヨーテボリももうちょっと天気がよい日が続けばなぁ~、
そしたらそこまで悪いところでもないとは思うんだけど…seiうーん