二週間 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

お久しぶりです。
二週間ぶりのブログです。

昨日両親が日本へ発った。
2週間ほど滞在してくれたのだが、
ヨーテボリ市内観光やら、コペンハーゲン&ストックホルム旅行やらで、
2週間毎日外に出て、忙しいスケジュールだったので、
これはもうブログが書ける気力は無いなと、
両親滞在中はブログをお休みすることに。
私自身、ブログを書く時間があったら両親との時間を大切にしたいな、とも思ったもので。

さて、この2週間であるが、楽しい思い出がありすぎて、
夢だったのでは?
と思う私である。
昨日の今頃両親がまだスウェーデンにいたこともなんだか信じられず、
遠い昔の出来事にすら感じる。
娘と共に旅行を楽しみたいという想いで来てくれた父親。
娘の生活スタイルを主に見たいという想いで来てくれた母親。
趣旨は違えど娘を想う気持ちは共通。
そんな気持ちをこの2週間たくさん感じた日々であった。

両親の目には、ヨーテボリは良い街に見えたようである。
勿論、生活することと観光することは違うとわかった上で言ってくれている。
転勤族だった私たち家族は、色んな地方を転々としてきた。
子どもはただのほほんと生活していただけであったが、
母親はその土地に慣れていくのに必死だったという。
ある所では、関東出身というだけでよそ者扱い。
色んなコミュニティに入って地域の輪に入ろうと努力しようとも拒絶され、
それが5年も続いたようだ。
そんな苦労をしてきたからこそ私の気持ちを踏まえて言ってくれているのがわかるため、
「何も知らないくせに!」
などとは一切思わない。
むしろなんだか安心した。
両親の目にはそのように映っているんだなぁと、大げさだがなんだか救われたような気になった。

今までどんなに清々しい青空が出ようとも、
どんなに綺麗な花が咲こうとも、
一度も心から綺麗だとは思ったことがない。
全てがグレーがかって見えていた。
しかし両親が来てからというもの、
曇りの日でも、雨の日でも、なんだか違う国にいるような、
全ての景色がカラーに見えた。
その色は日を増すごとに強くなってく。
見慣れた道も、なんだか少し違く見えた。
この国はこんなにも美しかったのか・・・。

住む場所が問題ではない。
周りにいる人々によって、その場所の印象も違くなる。
家族がこの国にいれば、どんなに困難なことがあったも乗り越えられると思った。
しかし現実はそんなに甘いものではない。

自分で自分の世界を、ここスウェーデンで切り開いていかないといけない。
私にはその強さがある。

そう言ってくれた母。
その言葉が私を勇気づけてくれる。
その言葉を励みにこれからも気を抜きつつ頑張るつもりだ。

両親との別れはやはり寂しく、涙無しではいられなかった。
見えなくなるまで手を振り続ける私と両親。
見えなくなってからも、またヒョイと両親の顔をが出てくるのでは?
と、しばらくその場を動かなかった私。
待てども待てども出てこない両親に、
あぁ、行ってしまった・・・。
と、ようやく脳みそも理解したようで、
その後は一目もはばからずに相方の胸で号泣した。

その日の午前中に両親が旅立ち、午後は相方と一緒にシティに出かけた。
行く先々に両親との思い出が残っており、両親の残像を見てはウルっとする。
しかし不思議と辛くは無かった。
寂しさはあるが、両親が私の生活を知ってくれたという安心感があり、
私は一人じゃないんだ、という気持ちにさせてくれた。
今はもう両親がいないヨーテボリの街だが、引き続きカラーに見えている。

約17時間もの長旅を経て無事に日本へたどり着いた両親。
お疲れ様でした。
本当に来てくれてありがとう。
すごくすごく楽しい2週間でした。
今日はゆっくり休んでね。
次会える日を楽しみにしているよ。

そして愚痴一つ言わずに私たちをサポートしてくれた相方にも本当に感謝。
おかげで楽しい思い出をたくさん作れました。
ありがとう。


今日からまたブログを綴っていきたいと思っていますので、
読者の方々、またまたお付き合いのほどよろしくお願い致します(^-^)
しばらくは旅行の思い出ブログになるかと思いますが、
こんなところもあるのね~という感じで気軽に読んでいただければと思います☆