粒あんを作り
そして、その粒あんを使っての
あんぱんを作った。
日本ではスーパーやコンビニで手軽に手にいれていたものも、
ここスウェーデンでは当然のことながら手に入れることができない。
食べたいなら、自分で作るしかないのである。
餡子が飛び散った汚ない鍋も、
形が異物で少々硬いパンも、
手作りだからこそできるもの。
朝から三時間程かけて、ようやく完成した不細工な熱々あんぱんを、
口をホフホフしながら食べる至福の時。
あんぱんを食べたのは、実に一年ぶりくらいである。
スウェーデンに来てから、日本にいる時よりも日本の文化に触れる機会が増えている。
日本を離れて、初めて気づく日本の美しい文化。
日本にいたときにそれに気づけなかった私はバカだったな、と後悔する。
しかし、それに気づけたこともまた、一つ成長した証…であろうか。
だからこそ、今はここにある全てのものに、
もっと視野を広げ、周りをじっくり見ていこう。
嫌なことばかりではない。
良いこともあるはず。
それを教えてくれた、私の手作りあんぱん。
次はどら焼きを作ろう。
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