働け。 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

私の通っているSFIという語学学校は税金で賄われている。
そのため私たち移民はタダでスウェーデン語が学べるという、ありがたいシステムなのである。
なぜタダで受けれるのか・・・、
それはスウェーデン人がバカ高い税金を払っているからでもあるが、
私たち移民がスウェーデン語を話せるようになれば、
その分仕事にも早く就くことができる。
そして税金を納めることができる。
その税金はまた国の為に使われる。
あとでたっぷりとスウェーデン国家様に恩返しをすることができる。
このような考えから国は移民に対してお金を使うことを惜しまない、らしい。
しかし、国は何もわかっちゃいない。
そこで働いている人々のことを、何も・・・。

学校にはフルタイムコースとレギュラーコースがある。
当初私はとってもハードと言われていたフルタイムコースに通っていた。
そこで私の先生だったソフィア、彼女はよく学校を休んでいた。

朝8時からの授業。
中々ソフィアが来ない。
来ないね、ソフィア・・・とクラスメイトと話し出したのは8時15分をまわったころ。
クラスメイトの一人が言った。
「ソフィアからメール来てる!」


ごめんね、クラスのみんな!風邪引いちゃったから休むわ!ソフィア


送信時間を見ると7時40分。

もっと早くにメールせんかい
(`Δ´)!!

そして授業ができないから・・・と、その分有り得ない数の宿題を私たちに提供する。
こんなことが何回も起こった。
休む理由はいつも風邪だった。
一カ月に2回風邪で休むこともザラであった。
本当に風邪であったかは定かではない。

あるクラスには、グニラというおばはん先生がいた。
彼女はグラマーの授業など一切せず、自分の家族や友人のゴシップをただただ永遠と話していたという。
そして生徒たちにこう言い放った。

あんたたちがスウェーデン語が話せないのは私の責任じゃない。勉強していないあなた達自身の責任だ。

と。
明らかにお前の責任だろ・・・。
独学にも限りがあるわ!!
友人から聞いて我が耳を疑った言葉であった。


クリスマス前になると、クリスマスまであと2週間あるというのにも関わらず、
彼ら気分は既にクリスマスホリデーであった。
そのため授業はさらに適当に進められた
そして1週間前になると、「テーマ週間」というよくわからない週間を設けた。
学校は開校している。
しかし先生は来ない。
テーマ週間とカッコイイネーミングをしているが、実際は、
勝手に自分たちで勉強してちょんまげ!宿題出してるから、メールでチェケラ!」週間であった。
クリスマス休暇まであと1週間残っているにも関わらず、彼らは働かず、授業もせず、いち早くクリスマス休暇に入っていたのである。
生徒たちに莫大な宿題を残して・・・。


クリスマス休暇の間の宿題の数々:美術館に行ってのレポート
                      新聞記事を三つ読んでそのレポート
                      スウェーデン映画を二つ見てそのレポート
                      本を2冊読んでのそのレポート。

クリスマスホリデーも何もない私たち。
誰もがこの宿題の数に落胆し、そして怒っていた。
ひぃひぃ言いながら必死に宿題を片付けている私たちをよそに、
奴らは言っていたであろう。

「もうクリスマスの準備が大変!料理は何がいいかしら。まだクリスマスプレゼントも買えていないし・・・。あぁ、1週間じゃ終わらないわぁ
!(´Д`;)

と。
そして宿題の不安を抱えつつもクリスマスを旦那や嫁の家族と過ごし、心から楽しめない私たちをよそに、彼らは笑顔で言ってたのであろう。

「メリークリスマス
(≧▽≦)!!クリスマスって最高!なんて楽しいのかしら!

と。
ふざけた話である。
仮にも税金でお金をもらっている身の上である先生。
そんな先生に莫大な税金を払い続けるスウェーデン人。
表向きは福利厚生がしっかりしている、世界がスウェーデンを見習うべきだと称賛している。
しかし、私は見てしまったのだ、スウェーデンの裏側を・・・。

タダで学校に通わせてもらっているのでそこまで文句は言えないが、
しかし私は思うのだ。

学校行っても行かなくても・・・同じやの~( ̄_ ̄ i)

と。
私にとってはスウェーデン語学校は勉強する場ではなく、ただの暇つぶしの場所なのだ。
そしてまた思う。

税金の無駄じゃね・・・?
と。

お前らもっと、働け~
ヽ(`Д´)ノ!!