仮名「永吉」は、里親様のもとで「理喜(りき)」という素敵な名前をもらいました。
おうちでの様子は、ママさんがInstagramでいつも伝えてくださっていて、息子さんと理喜くんの様子を、私はいつも微笑ましく拝見していました。
そのInstagramに9月1日理喜くんが旅立ったとあったのです。
理喜くんは、気に入らないことがあるとガウガウ犬になる子でした。
トライアルの時には、譲渡書類を私の血で汚してしまうというハプニングもあり、お母様も噛まれてしまいました。
それなのに……
なぜか、その時まだ小学生だった息子くんだけは、噛まれることもなく。
二人は、いつの間にか大の仲良しになっていたのです。
ママさんのInstagramより拝借

永吉とのお見合いは、お天気も悪く、わざわざまめちこ家まで足を運んでいただくという、今思えばちょっとレアなケースでした(笑)
永吉にご応募くださった時、小学生のお子さんがいるご家庭ですから、
「もし噛まれてしまったら……」
ということも、正直にお話ししました。
それでも、少年の決意は固かった。
その姿を見て、お母様も腹をくくってくださったのだと、今になって思います。
そして、正式譲渡になってからも、きっと大変なことはたくさんあったと思います。
それでも「家族だから」
と、理喜くんのすべてを受け入れ、一緒に暮らしてくださっていました。
私は、理喜くんにとって、これ以上ない幸せな出会いだったと思っています。
ご家族には、感謝しかありません。
センターに収容される前、永吉はいったいどんな犬生を送っていたのでしょう。
何があったのだろう。
どうして、人を怖がったり、怒ったりするようになったのだろう。
私たちには、永吉の過去を知ることはできません。
でも、今は知っています。
永吉には、理喜という名前をつけてくれて、
大変なことがあっても「家族だから」と一緒に歩いてくれる家族がいてくれたこと。
そして、誰よりも理喜くんを大切に思ってくれる、少年がいてくれたこと。
いい?理喜くん忘れないで覚えていてよ。
今度生まれてくる時は、迷わず少年の胸に飛び込んで絶対にその手を離しちゃダメだよ。
きっと少年のところにたどり着くんだよ。



