先日、楽しみにしていた新作歌舞伎
「ファイナルファンタジーX」を
観に行ってきましたー!
やっとブログ書き終わった・・・!
ただただ長い感想文です
感動しすぎて・・・
結局、チケット2枚目取りました!!!
センブロ4列目!
取ろうとしてたチケットがあったのにもっと良い席あるかと欲かいたら目の前で売り切れた
チケ2枚で64,000円、パンフ3,000円・・・
私はゲーマー度でいえば超ライト層で、子どもの頃、弟がプレイしていたのを隣で見ていたくらい。
自分でもやったことはあるけれど、FFXは就職してから一人暮らしが寂しくて、暇つぶしに実家から持ってきたゲーム機で過去の名作をやってみた・・・という感じ。
もともとファンタジー小説が好きでFFの世界観は大好き♡♡
Ⅹは切なく感動的なストーリーにハマって2周はやったし、Ⅹ-2もクリアしました。
いやほんと、FFXは名作ですよね!?
20年以上も前の作品だけど色褪せない・・・それが、歌舞伎になるなんて。
一体、どんな風に舞台化、しかも歌舞伎!?で表現されるのか気になって気になって、歌舞伎デビューしました
結果・・・
めっちゃくちゃ面白かったです!!!
想像の100倍素晴らしかったー!!!
初めての歌舞伎、
前編後編で休憩時間入れて9時間の長丁場、
万年寝不足のコンディションで、
眠くなっちゃったらどうしよう・・・と思っていたけどそんなの杞憂!!
眠くなるどころか、つまらないシーンなんて一瞬もなくて、終始ドキドキ興奮してたから物理的に胸の奥が痛くなったくらい
舞台が始まる前に見得のやり方や、「附け」という木の棒を板に打ち付けて音を出し、動作や物の動きなどを強調する効果音についての説明もあったし、歌舞伎初心者にも配慮がされていました
客層は20~70代、男女半々か女性がやや多い感じ。
説明役のオオアカ屋(中村萬太郎さん)が「初めて歌舞伎観る人? ゲームやっていない人?」と聞きましたが、40代以下は歌舞伎初めて、年配の方はゲーム未体験が多そう。そりゃそうだよね・・・上品そうなおばあちゃま方、ゲーム原作なのに観に来るなんて本当に歌舞伎がお好きなんだなあ・・・と。
歌舞伎に限らず、舞台はあらすじや登場人物を予習必須だと思う派(予習要らない派の人もいますね)
50時間超でクリアするようなゲームを数時間の舞台作品にまとめるなんてどうやって、という感じですが、花嫁奪還シーンや水中キスシーンなど名場面はもちろん、迫力ある戦闘や親子の確執、人種問題など心理面を深堀りするシーンを丁寧に描きつつ、テンポよく物語が進んでいきました。
客席が360℃動く仕掛けで、巨大スクリーンも180℃くらいまで映るので、場面転換が鮮やかでものすごい迫力があるし、シンに襲われ街を破壊されるシーンなどの没入感が凄い。
FF名物の飛空挺にも乗った気分になれる仕掛けあり!!!
津波や台風など震災を間近に感じた経験がある方は見ない方がいいかもしれない・・・
そして肝心の登場人物たち。
再現率が高すぎる・・・!!
ティーダが目の前にいるー!!!!
キャストは尾上菊之助さん。今回の企画を立ち上げた方でもある。
1977年生まれとのことで40代半ばで17歳を演じているわけで、失礼ながらちょっと心配してたんだけど完全に少年!!!
あの明るくて爽やかで無邪気で少し甘えん坊で天然なティーダのしゃべり!
「ッス」っていう特徴的なしゃべり方が無理なくハマってる~感情が高ぶった時の声の荒らげ方も好き♡♡
菊之助さんて、地声がやや高くて柔らかくて素敵なお声で、少年役も全然無理がないんですね。声優もいいんじゃない!?もうされてたりするの??
いや~ミュージカルばかり観てきて、芝居がかった口調に慣れていたけど、歌舞伎役者さんてこんなに「本物」になれちゃうのね・・・プロの演技力に心打たれっぱなし
ゲームのファンだと、やっぱり気になるのがキャラクターと役者さんのズレからくる違和感だと思うんだけど、それがない。
YouTubeで見た座談会などで、皆さんゲームをプレイしてFFXを勉強してくれたらしいのですが、ちゃんとキャラクターの魂が体の中に入ってる!
嬉しい
ティーダかっこいいし、ユウナは可愛いし(・・・だよね、って口癖とか)、ワッカもルールーも本物がそこにいる・・・感動
ユウナ(中村米吉さん)の異界送りのシーン、幻想的で美し過ぎて・・・生の異界送りを見る日が来るなんて、生きてて良かった
舞台装置が凄くて、まるで宙に浮いているように見えたわ・・・ロッドがかっこ良すぎた!
武器は大剣もロッドも全部カッコ良くて、衣装も特殊メイクもクオリティが高すぎて高すぎて(2回言う)
ティーダと恋心を通わせるシーンはさすが歌舞伎俳優の演技で美しくて・・・バックハグとかさ!!!!17歳の恋愛にアラフォーの心トキメキ
ミストスクリーンを使った演出とか、舞台装置を巧みに織り込んであって「そう来るかー!」「迫力!!」「綺麗~~」と驚きの連続でした。
ワッカ(中村橋之助さん)の調子良さそうなところやルールーに弱いところ、弟思いで真っ直ぐなところとかそのまんま!
橋之助さん、11月時点では全然ゲーム進んでなかったみたいだけど、結局クリアできたのかな?
ルールー(中村梅枝さん)はお声が女性!?って思うくらい自然でびっくり(もちろんゲームの中のルールーより低いけれど)。ルールーにピッタリ過ぎて、女方の凄さにずっと圧倒されてました。モーグリ抱いて闘うの可愛かった♡
シーモアとの戦闘シーンがバチバチに歌舞伎らしくて格好良かった!
そしてアーロン(中村獅童さん)ですよね・・・もう渋くてかっこ良すぎて・・・!!!獅童さんはテレビや映画など歌舞伎以外でも大変活躍されているから芸能人に疎い私でも存じ上げていたけれど、実物もかっこいいのねー!?
ユウナレスカと1対1で戦う見せ場、大剣を鮮やかに操る姿は瞬き厳禁でした
ユウナ役、ルールー役のお2人(はとこ同士)とは近い親戚だそうです(小川さん♡)。
シーモア(尾上松也さん)もハマリ役過ぎてびっくり!背が高くて品の良いハッキリしたお顔立ちとソフトなお声がシーモアにしっくり!!
あの特徴的な髪型も浮いてなくて凄い・・・
尾上松也さんといえば育三郎くんと城田優さんとIMYというグループを結成されてますね~
キマリ(坂東彦三郎さん)はとにかくイケボ!!低音が響く♡若手座談会での進行役や制作発表でのコメントを聞くに言葉選びが素敵でお話がとても上手で魅力的でした。
あと、ユウナレスカ(中村芝のぶさん)のお声がどう聴いても女性で混乱したり(戦闘シーンがこれまた圧巻)、菊之助さんのご長男、丑之助くん(9歳)の可愛らしさと長ゼリフを全く間違えずに話す舞台人としての完成度に感動しました。
歌舞伎のお家に生まれた役者さんは5~6歳で舞台デビューするんですね。
娘と同じ年じゃない・・・すご・・・
今回、歌舞伎に初めて興味を持って、
菊之介さんや脚本(八津弘幸さん)、演出(金谷かほりさん)、音楽監督(新内多賀太夫さん)、美術(堀尾幸男さん)、衣装(松本勇さん)、ヘアメイクデザイン(松本慎也さん)のインタビュー記事や動画を見て、
その世界の一流人が大舞台を成功させるために何に心を砕いたのか、
その世界の広げ方、独自の色の付け方、種々さまざまな技法の舞台への落とし込み・・・無限の可能性を収斂させて観客の中に感動を呼び起こす、舞台の面白さを改めて感じ強烈に目が醒めました。
今度は歌舞伎座に観に行ってみたい
まずは分かりやすい演目と気になる役者さんの舞台で探そう!
カーテンコールの写真撮影、なかなかピント合わなくて最後ギリギリ撮れた
歌舞伎役者さんの素の姿は意外に親しみやすそう♡イチオシ動画♡
歌舞伎界公式YouTube「歌舞伎ましょう」
家系図が面白い!親戚中有名人だらけというのも歌舞伎ならではなんですよね。
★楽天マラソンで今更ですが観劇用オペラグラス買う♡