次の朝ローズはマリーを連れて朝食を食べに行った。ジェイクはもう男の子と一緒に食べていた。ロールパンとハムエッグとサラダを持って行くと、男の子はローズを見た。
「おはよう」ジェイクはローズを見て微笑んだ。
「おはよう。あなたも引き取ったのね」
「ああ。こいつはルー」ジェイクはルーの頭を撫でた。ルーはニッと笑った。
「この子はマリー」ローズが言った。マリーはローズの腕をつかんで半分隠れた。
「やあマリー。大丈夫、俺は怖くないよ」ジェイクが言った。
マリーは信じたのか後ろから出て来たがローズにべったりくっついていた。ローズはどうしたらいいかわからず、とりあえず椅子に座らせた。ジェイクの隣に座ると彼は2人には聞こえないようにヒソヒソ話した。
「上手くいってるみたいだね?」
「甘えてきてどうしたらいいかわかんないの」ローズはささやき返した。
「お姉さんみたいに思われてるの?」
「ママって呼んでいい?って」
「それで?」ジェイクは笑いながら言った。
「ママじゃないからだめって言った」
「ローズ…」ジェイクは呻くように言った。
「だって私母親になりたくない」
「俺とルーは上手くいってるよ」
「あの子はすごく…」
「まだ何も恐れてない感じ?4歳になったばっかりで育成施設に来たばかりだったんだ。子どもらしさがまだある」
ルーは食べ飽きたのかマリーにずっと話しかけていた。マリーは困りながらも相手をしている。
「今日も悪夢見たの?」
「今日はいつもと違ったの。真っ暗な納屋で凍えてる夢だった」
ジェイクはローズの肩を抱いて頬にキスした。ルーが口を押さえてクスクス笑って、マリーは羨ましそうな顔をした。
「もう2度とそんな目には合わせないよ」ジェイクは言うと、ルーにご飯を食べるように言った。
ローズはもっとジェイクにくっついていたかったがマリーに向き直った。
「お腹いっぱいになった?」
マリーは頷いた。
「今日何をすればいいかな?」ローズはジェイクを見た。
「遊んだり勉強教えたりとか?」ジェイクはソーセージを食べながら言った。
「やったー!」ルーが両手をあげながら言った。
マリーはルーの反応にびっくりしていたが、ちょっとクスっと笑った。