今回の2本目は
クールジャパンパーク大阪 WWホール
初めての劇場はとてもワクワクする
有り難くもかなり前方席だったので
劇場全体を観察する事は出来ず
ちょっと残念😓
緩やかなスロープのワンフロア
1144席の中規模劇場です

さてこの作品
4年前に上演が企画されていたのが
パンデミックの影響で中止
ようやく今年の上演となったようです
2020年版にあさこがキャスティングされていたかはわかりませんが
彼女が退団してからの出演作の中で
1番心を揺らした作品になりました
瀬奈じゅんが
この作品この役にオファーが来る女優になった事にも胸が熱くなりました
自分の命の終わりを認めながら
それに抗い 1番大切なはずの息子を
どこかで置き去りにしてしまっている母
愛しているのに
追い詰めてしまうエゴイズム
ラストダンスで越路吹雪を演じた時に
結局最後は斉藤由貴に
持っていかれてしまった未熟さが
今回は全くありませんでした
上からで申し訳ないけれど
成長した!彼女ならではの女優になりました

このダークファンタジーは
所謂ヤングケアラーの問題を
内含しています
実際にこの問題に直面している人達は
この映画や舞台を観ることはないはずです
直面はしていない観客が
何を受け止めるのか
少年の内側を見てしまった
知ってしまった私達は
これからどう動いたらよいのか
例え何も動けないとしても
知るべきだったのだと強く思いました

佐藤勝利くんは
4年分成長していますが
瑞々しい13歳で存在していて
多分これだけでこの作品は成功です

その上
違和感なくイチイの木のモンスターな
山内圭哉をはじめ
すべてのキャストが
そこに生きていて
現実でもあり夢でもあり
単なるお芝居でもある空間を
体温のある芝居で埋めていく

虚構の中で何ひとつ嘘がない
そんな3時間でした

まだ うまく咀嚼できていないのですが
ほんとにほんとにほんとに
観てよかった
上演に感謝 あさこに感謝 です

そして この作品
ビートルジュース以来の
姫との観劇になりました

母娘でこの作品を観れた事
娘もまた 既に人の親になっている事
すべてのピースが綺麗に収まった
そんな感覚がありました

演出 映像 音楽
テラヤマキャバレーと同じ様に
まだまだ色々思うことはあるのですが
また何かの機会に記事に出来たらな
と思っています