長男くんが選んだ車の色は

センシュアルレッド

渋めの赤です


はるか昔の話を少し


高校3年の夏から

色々あって付き合う事になった

同級生

春からは共に東京の大学生になる


予定でした     が


彼は残念ながら受験に失敗して

東京で予備校に通うことになりました

入学当初は

この1年を私が支えてあげて

来年は晴れて大学生カップル💑だ❗

と意気込んではいたものの

そもそも そこまで好きじゃなかった

←最低女です😖はい

尚且つ 希望の大学学部に入学した私は

日々がすべて新しく刺激的で

彼を支えるなんて

意識の片隅にも無くなっていたために

←はい 最低最悪な女です

夏になる前には

ベタに井の頭公園でお別れしました


その彼が

付き合い始めた頃に

大学に行ったらバイトして免許取って

赤い小さな車を買うんだ

そして亜璃亜を乗せて

好きなところに連れて行ってあげる

って話していたのよね


放課後に海まで歩いて

ちょっと距離をおいて座って

顔を見ると照れるから

前を向いたままで

日が暮れるまで話してた


そういえば 先日

私は海辺で育ったから

山間部では暮らせない と話したら

長男くんに

え〜亜璃亜さんが海に行くって

聞いたことも見たこともないのに?

って言われました(笑)


海はね よく行っていたんだよ

切ない想い出がいっぱいあるんだよ

好きとか嫌いとかそんなんじゃなくて

歩いて五分のところに海がある

ずっとね


色んな車の助手席に乗ったけど

結局 彼の車の助手席には

1度も乗ることはなかった


今どうしてるかも知らない


彼の記憶にはもうないだろうな

私は本当によく覚えてるんだけどね