ある一節を思い出しました
野口です。
次男君が一枚の写真を送ってくれました。彼が帰宅途中コンビニエンスストアの前で見掛けたのだそうです。
カブトムシ君です。 どうやらこちらで息絶えていたとのことでした。 私がカブト・クワガタ類を飼育していたこともあって撮って送ってくれたのでしょう。
この場所は住宅地ではありますが、近く木生い茂っているところはありません。 ですからたまたまここに表れたとは考え難いのです。 詳しく見てみると小振りなだけでなくいわゆる“羽化不全”です。
自宅でから育てているときに放虫したか逃げ出したのかは判断できません。 でもこの地は彼が済める環境ではないのです。 そんなときに思い出したことがあります。 教科書に載っていた一節です。 高村光太郎さんの「ぼろぼろな駝鳥」です。
本来いるべきでないところの悲劇を描かれています。 このカブトムシがどのような経緯でここにいるのかはわかりません。 ただ、飼うのなら最後まで責任を持つべきです。 「最後はせめて自然に…」は完全に人間のエゴです。 弱り切っている彼らにこれ以上生き残る術は残されていません。 どうしても先の詩と重ねてしまいました。
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