私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 | 有明育ちブログ

私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律

野口です。 

 

最近成り手の減少が叫ばれ、バカなことばかりしでかして恥を公に曝している上級公務員ですが今回もおバカなところを見せつけました。 有明海の漁業協同組合に対して「排除措置命令」を出しました。 

 

これは公正取引委員会の権限で最も重い行政処分です。 争点は生産者さんに対して海苔の全量出荷を課していた各漁連にそれが独占禁止法に当たるかどうかです。 その法律に即したら自由競争の阻害となります。 確かに額面通りに取ればそうなるかも知れません。 しかし、そこが実情を精査しないお役人さんの抜けたところです。 いくつも問題があります。 

 

生産者さんは海苔の生育から出荷まで組合の設備を使わずにできることはありません。 海苔の菌糸の保管・育成から漁船の購入費の助成や協業施設の使用入札会の開催など個々の生産者さんだけでは運営できるものではありません。 必要な時だけいいように利用することは果たして認められるのでしょうか? 

 

また、いわゆる“相対取引”が自由競争の名のもとに幅を利かせたらどうなるか考えてもいないはずです。 見てわかる通り資本力にものを言わせて「札束で頬を張る」ようなことが横行してきます。 もし、自身の海苔網が不作の場合、“自由競争”なら何の保証も無いのです。 これらを勘案したら杓子定規に「独占禁止法違反」などと言うこともなかったはずです。 

 

頭でっかちで市井のことを理解していないから昨今の役人問題が多発しているのです。 確かにそこに至るまでは数々の難関を乗り越えてきたのでしょう。 でも、肝心なことを学んでこなかったので国民から批判されることが多くなったのです。 今後は高裁へと進むことになるでしょう。 でも、それにも期待できません。 裁判官こそ前例の踏襲しかできない連中ばかりだからです。 どの様に推移するのか最大限の緊張感をもって注視していきたいと思います。

 

 

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