第1回環境保全学生連帯会議感想 | 環学連通信

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各地の生物多様性に関心のある若者が中心となり環境保全学生連帯会議が発足しました。
日本中の水辺の再生を目指し日々活動中!

有明海という新なフィールドでの活動は、環境について学んでいる私に大きなインスピレーションと経験を与えてくれた。固有種を始め、全国でも数を減らしているさまざまな生物が細々と生き残れているこの生物多様性的にも貴重な環境をこれからも持続的に保護していき、もっと多くの人に有明海の現状を知ってもらうことが大切なのだと感じた。
舟木さん



今回の会議にて最も印象的だったことは「同年代の生物好きとの交流を通じ、己の世界を広げられたこと」にあると思っています。自分よりも生物への知識向上に熱心な者、生物を守るため実際に大規模に活動している者…数えたらキリがありません。
お恥ずかしながら、これまで自分は他人より知識を多く持ち、考えていることを実際に行動に移し、それを自負している節がありました。それを完全に否定する気はありません。
しかし、もっと凄いことをやっている人達の「存在を知っていること」と「その者たちと言葉を交わすこと」は全く違うことでした。
後輩からこんな言葉を言われたことがありました。「自分の生き物好きなんて、先輩方の知識量から比べたら些細なことです」と。今ならその気持ちがよーっく分かります。会議の時、種類の話をしているのだろうけどさっぱり内容が頭に浮かばない。深夜まで議論しておいて、そのあとも海に行くわ日の出前にまた出掛けて行くわ、何者だよコイツラと思ったことも一度や二度ではありませんでした。もう皆さんから勉強と圧倒されっぱなし、感服でした。皆さんと肩を並べられるような人物となりたいです。
有明海そのものを目にしたことは、実を言うと物足りない気持ちが強いです。次はもっと泥の中の命を見たいです!
こんな私でも、今回会えた方々に、多少なりとも影響を与えられていることを祈るばかりです。爬虫類飼育環境という、全然違う分野の人間ですが、どうかまた会議に参加できるご縁がありますことを。
渡邊さん


第一回環境保全学生連帯会議、総勢12名からなるこの会議は、私にとって特別なものとなりました。会議前日より少しずつ集まり始めたメンバーからは、全員環境問題に対して強烈とも言える程の熱意を感じました。『これだ!これを待っていたんだ!!』と興奮して叫びそうになったのは、今でも鮮明に覚えています。
会議では、メジャーな環境問題である外来種(主に魚)問題や、開催地に特化した、ヤベガワモチ(巻き貝の一種)の保全などについて、参加者各々が知り得る情報や観点を元に議論しました。会議には、森里海連環学の提唱者である、京都大学名誉教授の田中克先生をお呼びし、H to O studies (Head-water to Ocean。H2Oと掛け合わせている)などについて話していただき、とても勉強になりました。室内で会議をするだけでなく、実際にフィールドに出て、有明海の現状や、そこに生息する珍しい生物を目にすることができました。とても内容の濃い三日間になったと思います。
学生という非力な立場にありながらも、こうして素晴らしい仲間と出会え、議論し、感動を分かち合えたのは、主催して下さったNPO法人のSperaさん、会議のお手伝いをして下さったボランティアの方々、そして環境保全学生連合のリーダーである小宮君のお陰です。本当にありがとうございました。
環境や生物について少しでも興味のある方がおられましたら、私たちと一緒に活動してみませんか?我々メンバーはあなたを心待ちにしています。環境保全学生連合が全国規模になる日を願って。
言美さん



今回の会議は私にとってとても大きなものとなりました。生まれも育ちも違う、しかし環境や生き物に対して胸の内に熱いものを持つ学生が柳川に12名集まりました。
環境問題について会議をしている時、私はみなさんの熱気に押されあまり発言はできませんでした。しかし、胸が熱くなるのを感じました。「なんて大切な時間なのだろう」と思い、終わってほしくない気持ちで一杯でした。干潟の見学・田中先生によるレクチャー・会議・柳川の見学、全て充実した時間でした。私にとっては知らない事ばかりで、とても勉強になりました。
環境保全連帯会議に関して1つ希望を言うのなら、女性枠を少し増やして欲しいかな?という思いがあります。環境が多面的に見なければいけないのと同じように、男性目線だけでは意見が偏ってしまうことが必ずあると私は思います。
今回の環境保全連帯会議を設けられたのは、SPERA様・料理を用意してくださった方々・宿泊とご飯を用意していただいたさいふやのマスター様・この会議に誘ってくれた森光くん・リーダーの小宮さんなど沢山の力があったからです。本当にありがとうございました。
みんなで集まり、白熱した議論ができる日を楽しみにしています。
かじさん