今日は成都から、シャンシャンのいる雅安へ向かう日。朝はホテルでバナナとコーヒー、それにパンで軽く。

 

空港から地下鉄で成都南駅までは約40分、運賃は10元。車内でおばあちゃんが乗り込んできたため、さっと立ち上がるも、なぜかぴしゃりと一言返されるこちら側。戸惑う間もなく、おばあちゃんはどこからともなく折りたたみ椅子を取り出し、ちゃっかり着席。しかもどこか誇らしげ。強い、そしてかわいい。完敗である。

 

成都南駅近くの老街称盘でランチ。お店の人たちが優しく、左に添えてある唐辛子をかけずに食べてたら混ぜた方が美味しいよと言ってくる。十分辛いから混ぜないだけなのに(笑)




13:24発の列車で雅安へ出発。


車窓の景色がゆるやかに山の表情へと変わっていくのを眺めながら、ふとシャンシャンのことを思う。こんな奥まった場所までの長い移動。事情などわかるはずもないまま揺られ続ける時間は、きっと不安だったはず。環境もがらりと変わり、慣れるまでの道のりもまた長かっただろう。ほんとうによく頑張ったね。

 

雅安到着後はDiDiで車を呼び、そのまま宿泊する碧峰峡金山阁熊猫民宿へ。山奥過ぎてDiDiのカーナビで正しく表示されないらしくプチトラブルも何とか辿り着く。宿のオーナーは驚くほど親切な人で、それだけで旅の温度を少し上げてくれる。

翌日のパンダ基地への行き方(歩いて5分)、シャンシャンの居場所(海归地区)などを教えてもらう。


パンダ民宿という名前だけあって、部屋は少しだけパンダ仕様。



周囲にはほとんど何もなく、夕食は宿でいただくことに。パンダの里らしく、筍料理、野菜たっぷりの農民湯、そして回鍋肉。どれもやさしい味わいで、するすると体に染み込む。特に回鍋肉は思わず目を細めるおいしさで、今までで一番かもしれない、という小さな感動。ビール込みで130元。


さすがこれだけ筍があったら、パンダも幸せだろう…と思うぐらい筍が周りにもたくさん生えてた。




今までで一番美味しかった回鍋肉。




旅行中は野菜不足になりがちなので、野菜を補給。




純生の雪花。薄いけど、アルコール度数が低くて身体には優しい。




おまけにもらったみかん。最高に甘くて美味しかった。




食後は少しだけ散歩。名前の知らない鳥の声があちこちから響いてくるのに、姿は見えないというじれったさ。その代わり、木の上をすいすいと走るリスを発見。思わず目で追ってしまう、ちいさな生命の軽やかさ。山の空気は静かで、でもちゃんとにぎやか。


夜はというと、見事なまでに何もできない。YouTubeもNetflixもつながらず、インターネットも気まぐれ。最初は少し困りつつ、だんだん「まあいいか」という気分に落ち着く。

この何もなさも、きっとここでは正解。早々に観念して、21時半には就寝。余白たっぷりの夜、なかなか悪くない。