『瀧島流読解法』は、本当は子供~学生向けです。
 一応、どんなやり方か簡単に説明してみますね^^

 

教えて下さい!という声を頂いて嬉しいのですが、

大前提が1つあります。

「私のやりかたは、目的が速読ではありませんので、

 速読だけを追い求める人は、最初から速読を習いに行って下さい」

 

よく「まずは時間内に問題の長文を読み切れなければ解けない」

ということで(それは間違ってはいない)、「まず読むこと」から

始める人は少なくないようです。

 

しかし何年も有名塾で色んな子たちを教えていて気付いたのです。
「速く読めるようになったからといって、必ずしも全員が

『正しく登場人物の人間関係や言葉の裏、気持ちなどに気付いて

 把握しているわけではない』

ということに。

これは子供だったりその子がたまたまそうなのかもしれず、

大人ならまた違うのかもしれません。

しかし読むのが速くなっても、


「自分や主人公が主体の人間関係なら言えるけど、相手からみた

 人間関係や性格、どういう家や育った環境なのかを聞くと、

 内容は同じことなのにサッパリ出来ない、わからない。

 (例えば、自分から見た叔母は言えるけど、

 叔母から見た自分の関係はもうわからなくて言えない)」

「登場人物が4~5人出てくるとお手上げ」

「パッと見た最初の状況や環境がそうなんだと思ってしまい、

 後から出てきた文章を読んでいるにも関わらず

 『正しく読めて、言葉の裏や状況を考えたら実はそうではない』

ということに気付けない」

 

これでは結果的に「読解問題は出来ない」ことになります。

 

「まずは読めるようになってから、次に内容を理解しよう」は

もともと読解が出来たり普段ならいいですが、

もし試験や仕事だったら、出来なかったら意味をなしません。

試験も仕事も「速く読み、かつ同時に正しく内容を全て理解する」

ことによって、初めて「的確にできる」のですから。

 

それなら最初から「全て」「同時に」やってあげればいい。

 

さて、瀧島流は「子供~学生用のやり方」なのです。
というのは大人に同じようにやると「馬鹿にしてるわけ!?」
と思う人が出てくる可能性がありそうだからです。

やり方は非常に簡単なんですけどね。

 

「ひとまず1段落ごとに読む。それが無理なら最初は1行でもいい。

 慣れてきたら2行、3行と増やしていく」

「読む時間(分数)を決め文章を細かく読んでいく→問題を解く」
「最初は時間をがかかってもいいので、ヒントを与えつつ、

 自分で正しい答えを発見・出せるようにする」

 

これを毎日、毎日が難しければ毎週数回、何回も繰り返していく。
そうすると、無理せず自動的に段々

「正しく文も内容も理解し、同時に速く読める」ようになっていきます。

そしてその速さ(分数)でいつも「正しく読み理解し解けるよう」になったら

少し時間を短く設定し、その分数で出来るようになったら、と段々

分数を短くしていき、最終的に「自分が目標とする分数」で満点を

取れるように繰り返します。

 

しかし、ある程度できるようになるまでは、条件があります。

 

1、「読むそばから隣で問題を出す人」がいなきゃいけない
2、ただやみくもに問題を出せばいいわけではなく、
  「内容を正しく理解していないと解けない問題」も出す
3、慣れるまではとにかくこれでもかと細かく問題を出し、
  自力で「その答えをすぐ」探し当て解けるようにする

 

この3が、大人だと「馬鹿にしてる!」と怒ってしまう

可能性があるわけで…(困)