『战火狼烟』⑯~ダンルンカットその14 | 山楂(さんざし)の華流な日々

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前回記事はこちら↓(第32話・克也帰国~第33話・兄との再会まで)

 

ダンルンカットはこちらの動画から↓ 今回記事では第33話・母との再会~をご紹介♪

【第33話】母との再会〜

克也はスーツ姿で母を訪ねる。←家に近づくにつれ除夕の表情に戻っていくところ、必見。

 

除:母さん、ただいま。

母:除夕、会いたかったわ。

←再会のハグ、ちょっと密着度が下がってる?!

 

二人で餃子を作る。

除:母さん、そんなに見られたら恥ずかしいよ。

母:会いたかったのよ。長い間いなかったから。毎日ずっとあなたを想ってた。眠れないくらいにね。兄さん達には会ったの?

除:会ったよ。お土産も渡したんだ。母さん、見て、僕が作った皮。よくできてるだろ?

母:あら、ほんと。いつの間に?

除:母さんの餃子が食べられないから、自分で研究したんだよ。何度も作って、母さんのと同じ味にできるようになったんだよ。

母:ほんと? この2年、日本で過ごして疲れたでしょう。

除:そうでもないけど、勉強は大変だった。

母:何を勉強したの?

除:アニキと同じ、商科だよ。

母:日本の親戚とは会ったの?

除:会ったよ。でも子どもの頃から一緒に育ったわけじゃないから、あんまり親しみがわかなくて。

母:だんだん慣れるわ。 除夕、もう何日も前に帰って来てるのに、どうしてすぐに会いに来なかったの?

除:母さんが、僕の故郷がどこか知るのが怖かったんだ。兄さんから、母さんにはもう話したって聞いて、やっと来れた。

母:バカね。あなたが行って、母さんがどれほどあなたが恋しかったか、わかる?あなたのお父さんが日本人だからって、あなた達を嫌うわけないでしょ。あなたは小さい時からずっと光明鎮で育ったんだから、あなたは中国人よ。←この言葉が慰めになると思ってるんだろうけど、除夕も微妙な表情。

 

母:兄さんを誤解したこともあった。あなたを探して帰ってこさせるために警察で探長になって、人には売国奴って罵られてね。私も責めたの。兄さんは、ほんとに苦労したのよ。除夕、母さん思うんだけど、あなたは小さなタンポポで、風が吹いたら飛んで行くけど、根っこはそのまま。あなたは母さんのタンポポよ。母さんのところに飛んできて、根っこは母さんのところにあるの。もう母さんから離れないでね。

うなずく除夕。

 

母は、「お腹が空いたら温めて食べなさい。」と持ち帰り用の餃子を持たせ、「母さんのところに引っ越してこない?兄さんは忙しいし、母さんは一人で寂しいの。」と誘う。

除:今はやめておくよ。父さんの商売の手伝いをしなくちゃいけなくて、あっちに住んでる方が便利なんだ。安心して。しょっちゅう会いに来るから。

母:今回、帰ってきたけどまた行くの?

 

除:もう行かないよ。辽城で仕事を探す準備をしてるんだ。こっちに残って母さんや兄さん達のそばにいるよ。

母:ほんと?それはよかった。じゃあ、私たち一家は前みたいに仲良く一緒に過ごせるのね。

除:母さん、前に言ったよね。運命は竹の節みたいなもので、次の節に進んだら、もう前には戻れないって。もし僕の運命が決まっていて、過去に戻れないとしたらどうする?

母:除夕、母さんの一生は、あなたと結ばれている。どこまで行っても、あなたはずっと私の息子よ。

 

帰り道、克也が餃子を持って歩いていると、馬車にぶつかり、餃子が道に落ちてしまう。

しゃがんで拾い、土を汚れを払って口に入れる。そのうち、土も払わずに落ちた餃子をそのまま食べ続ける・・・

←道に落ちた餃子をどんどんほおばっていく様子は狂気的で、母への強い執着心の表れにように感じました。

 

除夕と再会してほっとした母は、中秋を訪ね、除夕を取り戻すために奔走した中秋を誤解していたことを謝る。ただ、やはり除夕の変化が気になる様子。

 

亀田の死亡診断書を書いた金医師(今は法医ではなく病院勤め)は小蝶に脅され、こっそり中秋に電話をして危険を知らせようとするが、中秋が電話に出る前に小蝶に見つかって電話を切られる。そのまま高橋邸に連れていかれ、南四海が監禁されていた拷問イスにつながれてしまう。

 

拷問部屋には克也がいて、亀田死亡の事件について金の所見を疑い、尋問する。

克:この前、亀田少佐が中毒死したが、その死亡報告書を描いたのはお前だな。

金:そうだ。

克:報告書によると、彼はエビをたくさん食べ、それから大量のビタミンCを飲んだ。この2つがヒ素になった、と。これはおかしくないか?アラビアンナイトみたいだ。

金:全然おかしくないさ。日本人はエビが好きだろ。それに亀田は重い脚気があって、毎朝大量のビタミンCを飲んでいた。これは科学なんだ。科学の理論を信じてもらわなきゃ。

克:科学理論は証明に時間がかかる。自分の目で見ずに信じられるわけがないだろう。金先生、あなたの科学理論を証明してください。

と、大量のエビを差し出し、「お腹いっぱいでとても食べられないので他の人で試して」という金に拳銃を見せて脅し、無理やり食べさせ、ビタミンCを強制的に口に入れる。

克:教えてくれ、お前はあとどれくらい生きられる?

金:長くて30分だ。

克:30分か。30分間、だんだん死が近づいてくるのを感じるんだな。自分を救う方法は簡単だ。亀田の本当の死因を言えばいい。そうすれば、吐かせてやる。

金は苦しみながら「本当に彼はこうして死んだんだ。」というが、なかなか許してもらえない。かなりヤバい状態になってから克也は時間を確認し、

克:金先生、あなたの科学理論を信じよう。吐いていいですよ。

と言うが、首も繋がれているし自力で吐くことができない金。

克:生きるチャンスをやったのに、吐けないんなら仕方ない。死を待つんだな。

立ち去ろうとする克也に、金は必死で「放してくれ、石鹸水をくれ」と言い、拘束を解いてもらって石鹸水を大量に飲んで吐き、何とか命拾い。

 

克:金先生、先ほどからの私のあなたに対する行為を深くお詫びします。どうぞお許しください。

形式的な謝罪をする克也に金医師は「普段から科学書を読んだ方がいい。」とアドバイスして帰らせてもらう。

克:アドバイスありがとう。

 

←出ていく金を見る怖い顔の克也。

 

克也は小蝶に金医師を尾行させ、中秋との関係をはっきりさせようとする。←日本語の声・・・似合ってない・・・

 

中秋のところに行き、吐き直す金。危うく殺されるところだったが、全ては神の思し召しと受け止めている。

 

金が警察の中秋に会いに行ったことを克也に報告する小蝶。

 

小蝶は、金が、以前は警察の法医として、中秋と同僚だったことも報告。

中秋が亀田に毒を盛って殺し、金に死亡報告書を書かせたこと、中秋の動機は共産党とつながりがあるかもしれない、と言い、兄である中秋が敵になるとしても、日本軍人として見れば些細なことだと忠告し、克也をいらだたせる。

←ここは日本語会話なので、見ればわかる、かな。でも、発音も言葉も何言ってるのかわかりづらいし、すごく変な日本語💦一番面白いのは、小蝶がいきなり「だが少佐、忘れるな」と命令口調になるところ(苦笑)

←小蝶の忠告に激しく不快感を示す克也。やはり、小蝶に対しては特にキレやすい。青筋立ってる演技もすごかった。

 

***第33話の内容はここまで。

残酷なことを平気でする日本軍人になった克也。平然と例の拷問部屋を活用し始めた💦

なぶるように金医師を苦しめる克也に除夕の甘さや優しさ、善良さは感じられません。でも、お母さんからの慰めの言葉「光明鎮で育ったあなたは中国人よ。」もやっぱり苦しいと思うのです。結局、「中国人」でなければダメという価値観なのか、そのままの自分を受け入れてはくれないのか、と。お母さんはそのままの彼を受け入れる気持ちのつもりだろうけど、心の奥底が見える言葉遣い。よく考えられてるなぁと思います。

受け入れてほしい、受け入れたい、その思いは一致してるのに、どうしても変えられない決定的な違いがある。そのジレンマ、葛藤、苦しみ、というようなものを感じました。

 

第34話では、大好きなマドンナ・小柔にも再会。

物語は終盤に向けて加速していきます・・・もう、屈託のない笑顔は回想シーンでしか見られない😿