2013年12月22日
クレオパトラ様からの言葉
多くの事を語るのは、ある意味容易い事であります。
言葉少なに、必要な事を的確に話す事の方がはるかに難しいのです。
わたくしは全世界を、この美しさの下に統治したいと考えておりました。
どのような手を使ってでも、権力を我がものとし、その全ての者たちをわたくしの、この足元にひれ伏させる事を夢としていました。
わたくしのこの美しさに叶うものなど、あろう筈が無い。
そう自信を持っていたので御座います。
この世に生を受けている間は、少なくともそう思っていたのでありました。
だが、この世の命が終わり、その肉体は朽ち果て、見るも無残に腐り果ててしまった。
わたくしの美しい姿をそのままに留めようと、わたくしは考えておりましたが、とてもとても見られたものではありませんでした。
自分自身がそのようになってみて、初めて考えてみた事は、永遠にして朽ち果てぬことは一体何であるか?
その事でありました。
わたくしの美貌も財産も名誉も、何もかも全てが朽ち果て老いさらばえてしまったので御座います。
何一つとしてこの手に残らず、誰一人としてわたくしの前にひれ伏す者などいなくなってしまったので御座います。
そうなってみて、わたくしの心はどれほど苦しみ、喘ぎ、泣き叫んだことか。
この世の命あるうちに、手に入れた地位も名誉も美貌さえも、永久にその力を発揮する事は無いのであります。
その事を、このような立場になるまで身にしみて解る事は無かったのであります。
こちらのお方は、このように霊的なる者の存在を認め、その声を聞かんとして日々、地道ながらもその活動をされている事を、わたくしは感じ取りました。
故に、このようにして出て参ったので御座います。
できることならば、地上にあった時に、わたくしの持てる権力全てを今一度この手にしてみたい。
その気持ちは無いと言えば嘘になります。
しかし、わたくしは既に知ったのであります。
それがいかに無力な事であるか。
如何に頼りない事であるか。
この世という処で、ほんの数十年の命を生きている間だけ許された事であったのでありました。
その事を、このように語った処で、はたと耳を傾け心を開く者がいるかどうか、わたくしには分かりません。
しかし、わたくしは伝えたい。
永久なる美しさとは、目に見え、手に触れる事の出来ないものであるという事。
無限の豊かさというものは、何ものにも代え難き価値あるもので、しかも枯渇することの無いものであるという事。
この真理を知る事は、なによりも重要な事であるという事。
受け入れ難き事であるかもしれませんが、それでもわたくしは申し上げたいので御座います。
たとえ、ほんの一握りの人であっても良い。
わたくしの言葉を聞いてくださる方があれば、わたくしは嬉しいと思います。
クレオパトラが永遠の美女であったという事を、わたくしは証明したいので御座います。
真なる美しさを、わたくしは持ちたい。
そう思っております。
有難うございました。
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