夏目漱石先生霊指導 「太陽の季節」 第3章 | 癒し 天使たちのことば

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夏目漱石先生霊指導
 

 短編小説   「太陽の季節」

 

第3章

 

私は思い切って、彼女に声をかけてみる事にしようと思う。なぜなら、もうそろそろこのアパートを出なければならない時が近づいているから。
彼女がいつものように、軽やかな足音を立てて、この前を歩いている間に、私は声をかけたいと思う。
考えて見れば長い月日、一言の声もかけずに、よくぞここまで一人で思いを巡らしたものだ。しかしもう、あまり時間が無い。
人生のビジョンを、そろそろ答えを出さなければならない。
思い切って、彼女に声をかけてみる事にした。
 
あくる日、声をかけた。
心臓が爆発するかと思った。今まで、そのような事をした事が無い。
女性に興味が無かったわけではないが、そうしたと思う人が居なかっただけで、この四年間私はあの彼女の事だけを思って生きていた。
そして、ようやく声をかけた。
考えたら、よくぞそんな事が出来たものだと、今更ながら思う、しかし私は声をかけた。
 
彼女は輝くような笑顔で、答えてくれた。
もう何を話したのか、それさえも覚えていない。必死になって声をかけ、多分私は自分の名前をかたったと思う。
「山下俊介」と。
そして、彼女は「大山玲子」と名乗った。
ああ、なんという素敵な名前なんだ。
大山玲子、大山玲子、
山下俊介、山下玲子。
あ~ 胸が熱くなる。
 
私が、彼女に何を語ったか、私はその殆を覚えていない。必死になって、語りかけた。彼女は爽やかな笑顔で、私に答えてくれた。そして、私にこの本をくれたのである。これを私は大切にしようと思う。
彼女が私に本をくれた。何故もっと早く声をかけなかったか。そう思うが、それは後悔せずにおこう、今は自分としてはよく出来た。
そして、私は彼女のくれたこの本をパラパラとめくってみた。
暫くその本を、読んでみることにした。
 
私の目は、その本に釘付けになった。
何故なら、今までの私の持っていた人生観と、全く違っう事が書かれていたので、私は驚いた。自分がこれまで考えていた人生という事、人間が何故生きているかという事について、この本は明確に記している。
私の知らなかった事ばかりが書いてある。しかし不思議なことに、どことなく懐かしい思いがする。
 
私はこの本のなかに書いてある言葉の一つひとつに、吸い込まれるようにしてこの本を読み進んでいった。
そこには、衝撃的な事が書いてあった。
今まで人間は生きている間は、その人生の全てに、この時にこそやりたい事をやって、人生を謳歌して、死ねばそれで終わりと思っていた。だから、どのようにビジョンを描いていいかそれが分からなかった。
しかしこの本には、人間の命は永遠であると書いてある。
そして、人間は肉体では無く、魂・霊それこそが人間の本来の姿であると云う事を書いてある。何という衝撃的な事だ、今迄の私の知識と経験からは、この考え方はありえない事であった。
 
私にとっては、あの大震災よりも激しい衝撃であった。
しかし、この事を真実だと考えてゆけば、私は希望を見出す事が出来る。
人生の不思議を納得する事が出来る。
今まで思っていた疑問の総てがここにはっきりと、その答えが示されている。
何と云う素晴らしい考え方なんだ。いやこれは真実であろう。
あの少女は、私に何よりも素晴らしい事を教えてくれた。
やはり彼女は私にとっての女神であった。
私はこれからこの書籍を共に、もっと深く勉強をし、そして彼女とこの人生について語り合いたいと思う。
あ~ 今日は何という素晴らしい日だ。
 
私にとって今までの人生の中で、最高に素晴らしい一日であった。こんな素晴らしい発見をし、そして憧れの彼女に声をかける事が出来たこの二重の喜びは、何にも代え難い。
私は明日もまた、この前を通りかかる彼女に挨拶をしよう。
そしてこの書籍の事で、彼女と語り合いたい。
希望がみえてきた。私のこのアパートから始まる人生に明るい光がさして来た。
 
何と云う喜ばしい事だ。
明日もまた彼女に声をかけ、そして新たなこの世界感を私は学び続けていきたい。
未来に向けて、大いに夢が開いていきそうだ。
私は、とても幸せな学生生活を送ったと思う。
この四年間の最後の時に、本当に素晴らしいものに出会った。
 
彼女の靴音を四年間聞き続けて、最後にこれを掴んだと云う事は、私しの人生にとって、本当に素晴らしい出会いとなったと思う。
 
 

 
 
  
 
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