子供向け物語「発明家ピーター物語」 | 癒し 天使たちのことば

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   「発明家ピーター物語」

エジソン

 

「今日の風は西から吹いてきた。
 よし。
 これを書いてっと・・・」

ピーターは、今日も記録を取りました。

「よいしょっと。
 これで風向きはとったし、
 あとは外に出て、太陽の観測をしよう。」

家の外に出たピーターは、庭先からほど近い池のほとりに、何やら道具を持って、出かけました。

「えっと、そうそう。
 風は・・・西風だったから
 んー 今日はこの位置にしよう。」
 

ピーターは、独り言を言いながら、何やら道具を据え付けています。

「よし、太陽はまだ高いぞ。
 えっと・・・
 ここからこうすれば・・ 見えるはずだなー」

何やら面白そうな道具を考えて、ピーターは望遠鏡のようなものを、覗き込んでいます。

「よーし OK!
 んー 影がこの位置にあるから
 そこから、
 んーー   3メーターは離れなくちゃ。」

一生懸命に、ピーターは自分の考えた道具を据え付けて、実験をしています。

「よしと、これでOKだ。
 だけど、ちょっと待てよ。
 これだと・・んー 思った位置に、届かないなー。」

何を考えているのやら、
ピーターは、一生懸命に庭先をぐるぐる回りながら、考えています。

「わかった。
 これを・・もう少し手前に置いてと・・・
 んーー あっちから吹いた風が、こっちから来て・・・
 んー よし、
 これがうまく出来ればいいんだがなー
 ま! やってみよう。」

面白い装置を考えたピーターは、
思い切って、その実験をやってみることにしました。
何を考えているんでしょう?

「よーし 行くぞ。よーい スタート!」

パーン ヒュ~~ッ

「あれ、おかしいな。
 思ったようにうまくいかないや。」

どうやらピーターの実験は、失敗に終わったようです。

もう少し様子を見てみましょう。

「えーっと。待てよ。
 風の力を利用しようと思ったのが間違いだったのかな。
 んーー、これであそこまで届くはずだったんだけどな。
 どうもうまくいかない。
 だけど早くしないと、太陽がだんだんと傾いてくる。
 あー、困ったなー。」

一体何の関係があるのやら、ピーターは一生懸命に考えています。

「そうだよね。
 僕が考えているのは、風が吹いたら、太陽の光が、一点に集まって、
 何度もこのエネルギーを、集めることが出来ないかなと思ったんだが。
 んーー、ダメか。
 だけど、どうしても自然にあるものでやりたい。
 よし、じゃあ、もう一度、一から考え直すぞ。」

ピーターはわざわざ持ってきた道具を片付け、家に持ち帰りました。
そして一生懸命に机に向かって、なにやら計算をし始めました。

「んーと、今日やった実験は、風が西から吹いてきて、
 ここから僕は、風の力を利用してボールを弾き飛ばしたんだ。 
 ボールの着地地点はおよそ5m先までいった。
 だけど僕の予想は、もう少し先まで行きたかったんだよね。   
 そうしなければ、これが動かないんだよな。
 んーー 、どうしたらいいんだろう?」

訳の分からないことを、ごちゃごちゃと言いながら、自分が考えた装置を見直しているようです。
次の日ピーターは、また風の計測をしています。

「んー 今日は、風向きが少し変わってるな。
 しかも昨日ほど吹いてない。
 そうか、こういう時はどうするか?
 んー待てよ。
 風は吹いたり、吹かなかったりするから
 この風を利用するというのは、いたって、
 んーー 適当な事なんだな。そうか!
 だけど、風は勝手に吹いてくれるから、何とかこれを利用いしたいよね。
 んーどうしたらいいか分からない。
 そうか!  
 あのおじさんのところに、聞きに行ってみよう。」

ピーターは、名案を思いついたようです。

「さ。行くぞ。」

どこへ行くのでしょう?
ピーターは、自分が思いつく限りの道具と、メモ帳を持って出かけました。
それも、ブツブツと独り言をつぶやきながら、歩いています。

「んー、絶対に僕は、誰でも自由に、この降り注いている太陽の光を使って、
 エネルギーを使う事ができるような装置を発見するんだ。
 その発明をして。世の中の人の役に立ちたい。
 必ずそれを見つけるぞ。
 絶対にそれを見つけるぞ。
 だけど、どうしたらいいか全然分からないな。」

そんなことを言いながら、歩いています。

「あ! あの家だ。 んー しかし、待てよ。
 僕はあのおじさんの事、前から知ってはいるけど、
 むこうはボクを知らない。
 んーいいかな? 
 いやー やっぱりやめようか・・
 だけど、ここで諦めたらいけないな。
 ん 勇気を出して行こうか。
 
 だけど・・・何しに来たんだって言われたら、笑われてしまいそうだな。
 やっぱりやめようか・・
 んーー いやいや 夢を諦める気か?
 そうじゃないよな。
 よし!  勇気を出して行ってみよう。」

どうやら、ようやく決意をしてようです。

コンコン コンコン
「こんにちは」

すると奥から、老年のおじいさんが出てきました。

「あいよ。誰だい?」

「こんにちは、僕、ピーターっていいます。」

「おお、ピーター どうしたんだい?」

「はい、僕は、科学の実験をするのが好きで、
 今、新しい装置を、発明しようと、思って、実験してるんです。
 だけどうまくいかなくて、おじさんに聞いたら、なにかわかるかなと思って、
 やって来ました。」

「ほーう、そうかい。感心だね。
 どれどれ、さ、入りなさい。」

おじいさんは、ピーターを快く受け入れてくれました。

「さあ、見せてごらん。一体どんな装置を作ったんだい?」

ピーターは自分が作った装置の説明を始めました。
昨日やった実験が、失敗に終わったことも話しました。

「なるほど、なかなかいいアイデアをしているね。
 いいかい。一回失敗したからと言って諦めちゃいけないよ。
 それは一歩前に進んだんだ。」

「え? 一歩前に進んだの?」

「そうだよ。だってほら。
 そのやり方をしたら、うまくいかなかったんだろう?」

「そう。うまくいかなくて、家に帰ってからも一生懸命に考えたんだけど、
 グルグル グルグル同じことを考えて、思いつかなかったんです。
 だから、おじさんに聞けば、何か教えてもらえるんじゃないかと思って。
 最初は、いきなりそんなことを言うのは失礼かなと思ったんだけど、
 勇気を出してやってきました。」

「そう、それでいい。うまくいかなかったということは、失敗じゃないんだ。
 このやり方をすれば、うまくいかないという結果が分かった。
 ということに過ぎないんだよ。
 だから違うやり方をすればいいんだ。
 そうだろ?

 おじさんはね。
 今まで長い間、科学者をやってきたが、
 一体どのくらい実験をしていると思うかね?」

「んー 100回くらいですか?」

「ん 何を言うか。100回くらいじゃなんにも出来ないよ。
 何千回、何万回ってやってるんだよ。」

「へえ~ そうなんだ・・・」

「そりゃそうさ。私もね、子供の頃から科学が好きで、色んな事に挑戦したさ。
 そして今、君が考えているような事を私も昔考えていた。
 そして、やったよ。一つ一つ・・・やってみたさ、ことごとく失敗だったね。
 どれもみんなうまくいかない。だけど、絶対に諦めようとは思わなかったんだ。
 ただ一つこれだけは、最後まで続いたんだよ。
 そうしてね、何百回、何千回って実験をするうちに、
 とうとう最後の一回に到達するんだよ。

 それが成功になるのさ。
 そう考えたら、失敗なんてこの世には無いんだ。
 成功しか無いんだよ。
 ただ忘れちゃいけないのは、成功にたどり着くまで諦めないこと。
 それだけだよ。」

「へえ~ そうなんだ・・・
 分かりました。
 僕も、諦めないで頑張ります。」

「そうだね。君が今考えている事は、今の世の中には有り得ないことだ。
 だけど、見てごらん。
 必ず未来に向いて、それが実現する時がくるから。
 どうしてだと思う?」

「どうしてですか?」

「それはね、今、君がその実験をやり始めたからさ。
 こんな風であってほしいなと、思いついたからさ。
 それを思いついたということは、たどり着くところがあるということだよ。

 それまで絶対に諦めちゃいけない。
 いいね。
 そして、どんなにバカバカしいと思うような実験でも、先ずやってみること。
 そしてそれが、本当にバカバカしいことであるかどうか、自分で確認すること。
 いいね。
 それを続けていけば、君は必ず成功できる。
 私が君に教えられることは、それだけだよ。」

「はい、分かりました。
 僕は、この実験の正解をおじさんに教えて貰おうと思って、来たんだけど、
 もっと大切なことを教えてもらいました。ありがとう、おじさん。
 ぼく、そのことを聞いたら、
 まだまだこれかいっぱい色んなことを思いついた時、
 どうやってやってきけばいいかが、分かりました。
 ありがとう、おじさん。
 ボク必ずこの実験を成功させるよ。
 そして、その時にはまた、報告に来ます。」

「うん、楽しみに待ってるよ。
 科学者はね、どういうわけだか、もの好きでね。
 飽きないんだよ。
 ほかの人から見たら、ばかみたいなことを一生懸命やってる。
 だけど、これを諦めずに最後までやり抜いた者が、
 すーごい大発見をするんだよ。

 そうなったとき、本当に君が望んでいるような、世の中の人々のために、
 役に立つ事ができる。
 いいね。絶対に諦めずに続けるんだ。」

「はい、わかりました。有難うございました。
 じゃあぼく、また明日から頑張って実験続けるね。」

「うん、頑張りなさい。」

そう言ってピーターは、おじさんの家を後にしました。

「ありがとう、おじさん、また来ます。」

「うんうん、頑張ってね。」

ピーターはとっても嬉しそうに、足取りも軽く帰っていきました。
そして、自分の家について、今日おじさんと話した事を、
もう一度思い出していました。

「そうか・・絶対に諦めちゃいけないんだ。
 そんなこと、今まで思ってもいなかった。
 失敗したからうまくいかなかったと思って、しょげていたんだけど、
 なんか勇気をもらったな。
 よし! 僕がんばるぞ。
 さあ、明日はどんなふうにしようかな?」

ピーターは、またもや机に向かって計算をしています。
この実験は、いつ成功するんでしょうね。
その日が来るのが、とても楽しみです。

おわり

  


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