手帳を277倍使う方法? | 悪態のプログラマ

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とある職業プログラマの悪態を綴る。
入門書が書かないプログラミングのための知識、会社の研修が教えないシステム開発業界の裏話は、新人プログラマや、これからプログラマを目指す人たちへのメッセージでもある。

自宅の押入れから古いシステム手帳(JMAM のBindex mini5)が出てきた。システム手帳では最も小さいサイズのものだ。ここ数年は会社から支給されている高橋書店 の縦長手帳を使っていたのだが、携帯するには少し大きいし、年替わりの「移行」も面倒なので、再びこのシステム手帳を使ってみることにした。


とはいえ、小さい手帳は1ページに書き込める量が少ない。短期的なメモはどんどん紙を差し替えればいい。しかし、スケジュール(ダイアリー)は、最低1週間分は1ページ内に収めて「展望」したいので、そうもいかない。



丁度その頃、会社で 0.05 mm のいわゆるミリペンを使っている人がいたので、私も文具店を覗いてみたところ、もっと細いペンを見つけた。.Too のコピック マルチライナー 0.03 mm である(ペン先とインクが交換可能な SP もある)。


0.03 mm ということは、0.5 mm のペンに比べて、16.66 分の1の幅、277.77 分の1の面積である。つまり、単純に考えれば、1文字分のスペースに 277 文字も書けるということになる。もちろん、実際には人の手でそこまで小さくは書けないが、それでも、その気になれば、英数や仮名1文字を 1 mm 四方に収めることは可能だ。


なお、ボールペンで現在最も細いのは、三菱鉛筆のユニボール シグノ ビット の 0.18mm(ボールの直径なので、引ける線はもっと細いはず)である。コピックは画材を扱う店でないと見つからないかもしれないが、ユニボールなら書店の文具コーナーなどでも入手可能だろう。


いずれのペンも実際に使ってみると、相対的に紙面が広くなったことを実感する。まるで縮小コピーをしたかのような感じだ。



しかし、いくつかの問題点もある。ひとつには、ペン先があまりに細いので、書き味が良くないことだ。筆圧を低くして書かないとペン先を傷めそうだ。また、小さい字を書くことに集中しすぎて思考が止まることもあるし、目も疲れる。また、電車の中など不安定な場所ではどうしても文字が大きくなる。


もうひとつの大きな問題は、ペンの携帯性である。上記のペンは特にボディが細いわけでも短いわけでもない。せっかくの細いペン先なのだから、手帳に挿せるサイズの製品も欲しいところである。まぁ、私のシステム手帳にはペンホルダがなく、胸ポケットに挿しているので、あまり関係ないのだが。



手帳用に使わないにしても、細いペンで小さく書くことのメリットはある。印刷資料の余白や付箋など、狭い場所に書き込むのにも便利だし、普通のノートなどに筆記する場合でも、紙やインクの使用量が少なくて済む。また、自分が書いた文字の印象も違って見えるので、気分が変わって面白いかもしれない。たまには、いつもより少し細いペンを使ってみるのもよいのではないだろうか。







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