キーボードを使おう その2 ~ ショートカットキー ~ | 悪態のプログラマ

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とある職業プログラマの悪態を綴る。
入門書が書かないプログラミングのための知識、会社の研修が教えないシステム開発業界の裏話は、新人プログラマや、これからプログラマを目指す人たちへのメッセージでもある。

編集中のファイルはこまめに保存すること。

これは、コンピュータを利用する上での鉄則である(※1)。

編集中のファイルを保存するには、

・「ファイル」というメニューの「上書き保存」を選ぶ
・ツールバーのフロッピーの絵がついたボタンを押す
・Ctrl キーを押しながら S キーを押す(ショートカットキー)

などの方法があるが、どれを使うか?

「こまめに」保存するのだから、なるべく手っ取り早い方法がよい。プログラミングのように、キーボード主体の作業をしている場合なら、ショートカットキー(キーボードショートカット)が最適だろう。

時折、何をするにもマウスに手を伸ばす人がいるが、見ているほうがイライラしてくる。「上書き保存」のみならず、「コピー」や「貼り付け」、「元に戻す(アンドゥ)」など、よく使う機能のショートカットキーを覚えておくと、作業効率が格段にアップする。プログラマであれば「コンパイル」や「実行」などもそうだ。


覚えるといってもそれほど難しい話ではない。ショートカットキーが割り当てられているメニューには、

 上書き保存(S) Ctrl+S

のように、どのキーを押したらよいかが表示してある。ここでは、「Ctrl+S」というのが、「Ctrl キーを押しながら S キー押せば、上書き保存ができますよ」という意味である。

また、「(S)」のような、アンダーライン(下線)が付いたアルファベットにも意味がある。Alt キーを押しながらそのキーを押すと、そのメニューをマウスでクリックしたのと同じことになるのである(※2)。これは、メニューだけでなく、ボタンでも同様である。

これらの親切な表示に気が付いていない人は意外に多いようだ。もったいない話である。

あとは、

・Tab や Shift+TAB でフォーカス(カーソル)を移動
・Alt+F4 でウインドウを閉じる
・Alt+Tab でウインドウを切り替える
・Ctrl+Esc(または Windows キー)でスタートメニューを表示
・Alt+Space でシステムメニューを表示

などをマスターすれば、キーボードから手を離さずとも、いろいろなことができるようになるだろう(※3)。


こうした操作方法を学ぶことは、ソフトウェア開発者にとっては、単に作業効率がアップするというだけではない。

キーボードによるソフトウェアの一般的な使い方 というものを学ぶことができるからである。そこで得られた知識は、ソフトウェアのユーザーインターフェースを設計する際に、きっと役に立つだろう。



※1
言うまでもないと思うが、こまめに保存しないと、突然、電源が落ちたりしたときに編集内容が失われる。

※2
詳細は pcpc さんの記事 をどうぞ。

※3
グラフィック系のソフトは無理だし、エクスプローラや Web ブラウザも使いにくい。しかし、ワープロや表計算などでは、ほとんどの操作ができるはずである。中には一般的なキーボードショートカットが使えなかったり、メニューに「アンダーライン」が無いソフトがあるかもしれないが、それはそのソフトが悪い。

Microsoft 提供のショートカットキー情報はこちら



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