1
突然、降り出した激しい雨、
路面は黒く濡れて、
さっき迄の人影を消し去る、
傘さし、距離を置いて、歩いてく、
避難した不良達、
隠れてる匿名の非難の声だけ、
木霊する、
重なる記憶、
2
ずぶ濡れになった何時かの記憶、
傘を気付けば忘れ、
猫は建物の隙間に隠れる、
家に帰り、慌てて、着替えした、
誰かも同じ記憶、
重なる記憶は何処か別の街迄、
似通って、
傘なき記憶、
3
耳を澄ませば聞こえる水音、
水溜まり避けながら、
其れでも、靴はみずに逆らえず、
何故か、消えた、カラスの鳴き声に、
偶然と気が付いた、
びしょびしょな靴下、洗濯機の中へ、
放り込む、
重なる昨日、
*
置き傘を借りた、傘さし記憶、
部屋に入れば落ち着き取り戻し、
雨音も尖った神経を紛らわし、
雨降りし日は、誰かの重なる記憶、
雨上がりに見た空、重なる昨日、
♪
降り出した雨に、避難した不良等
消えた猫、カラスの鳴き声、
重なる記憶、誰かとの共通点、
返しの記録をメッセージに込めた、
重なる昨日は、
何故だか似通っている、