◆日本犬が好き!


紀州犬に限らず、犬や猫たちに肉球があります。今日は肉球について書きます。厚くて弾力のある肉球は必要不可欠なんです。犬の体重を支え、歩行時や着地時の足への衝撃をやわらげるクッションの働きをしています。つまり裸足で歩く犬にとっては、さまざまな衝撃から足を保護してくれる靴底代わりでもあります。足音を消す意味もあるんです。画像モデルは、紀州犬は、ハクちゃんの足の裏ですね。


一般の家庭犬ペットになった今の犬にはあまり関係ありませんが、肉球には、狩りの時、獲物にこっそり近づけるように、足音を消す役割なんですね。土、氷、アスファルトや温度の感知地面の状態を感知するわけです。センサーの役割をしてます。



こちらは前脚、手根球があります。




肉球にはたくさんの神経や血管があって人の指先と同様、触覚・圧覚・温度感覚・痛覚を感じ取ることができるわけです。犬は肉球を通して地面の状態を感知しており、もし肉球を失ってしまったら歩くことすらできないでしょうね。






特に犬でも日本犬の肉球は表面の角質層が分厚く、ザラザラしています。特に外飼いの子やよく外を歩く子の肉球は、衝撃や圧迫がくり返されることでさらに硬く、厚くなっていきます。自然環境で育つとはそういうことです。犬の肉球の血管は静脈と動脈が並走する配置になっていて、冷たい地面で静脈の血液が冷えてしまっても、横を流れる動脈の血液に温められる仕組みになっています。そのため、雪道でも長い時間犬ゾリを引いたりできるんですね。





犬の肉球の表面は、小さな円錐状突起の集まりでできています。道路なんかで坂道の舗装路で見かける丸い輪っか模様の原理もよく似た意味でしょうね。

これが、爪とともに、犬が地面を蹴って走る時にスパイクの役割を果たしています。雪道でも滑らず歩けるのは、この突起のおかげです。





トップサイダーというヨットマンがヨットの甲板やデッキで滑らない愛用するデッキシューズがあります。元祖スペリーソールはヒダヒダの螺旋波模様の切込みが入ったゴムソール、専売特許です。発案したポールスペリー氏が、犬が湖に氷が張った表面を走り回ってる姿を見て、犬の脚の裏、肉球を研究したんでそうです。靴底のゴムの材料と切込み加工を工夫して誕生したのがトップサイダー元祖スペリーソールなのです。





あとね、犬に限らず肉球は体の中で唯一の発汗場所でよく知られているように、犬は人のように全身にエクリン汗腺が分布しておらず、汗をかくことができないから、でも肉球だけには汗腺があり、犬の体の中で唯一汗のかける場所なんです。発汗によって、肉球を乾燥から守っているのも確かです。


それぐらい犬の肉球は歩く、走る、歩行にも健康面にもとても重要な役割、いえ大切なものなのです。


肉球ってね前脚と後脚と数が違うのは知ってますかね?前脚は7つ付いてます。後は5つなんです。それぞれ肉球の呼び名があるんですよ。記憶が確かならば確か前脚は、指球、掌球、手根球だったかな。後脚は、趾球と足底球です。こんな犬の肉球の呼び名があるなんて誰も知らないだろうし調べもしないですよね。


肉球は怪我するとなかなか治りにくい難点もあるのでケアは必要ですね。特に夏場のアスファルトの熱で火傷なんてしたら大変ですよ。獣医さんに聞くと説明してもらえると思います。




こちらはユリちゃん。百合姫号 優しい眼をしています。


愛情だけではいけません。犬の躾、教育する前に飼い主が勉強する。つまり犬の生態を知るという事が大切という事はとても意味ある事なんです。