3月って、上旬と下旬ではずいぶん寒さが違う感じがします。そのため、冬なんだか春なんだか、よくわからない時期だなと毎年思います。


ところが鳥たちは違います。3月に入れば、すでに心は春モード。子育てのための活動が始まっているんですね。


なかでも元気なのが小鳥たち。いつも3月の初め頃になると雀の一回り大きいかな。テラスから見えるナンキンハゼの木にやってきます。春から夏にかけて渡来してくるのです。


シジュウカラは、求愛のために木のてっぺんで「ツツピー、ツツピー」と本格的にさえずり始めるから直ぐにわかります。




白いほお、白い腹に黒いネクタイ模様が目立つシジュウカラは、全国各地、山にも町にもいます。


このネクタイのような黒い線が後ろまであるのがオスで途中までのがメスなんだそうです。





そんな普通種のシジュウカラですが、僕は彼らに出会うと何故かとても嬉しくなります。


春が来たんだなと…けっして「なーんだ、シジュウカラか」と思うことはなく、毎回、なんだか胸がときめくのです。



動きが活発でいろいろな仕草を見せてくれるからでしょうか。それともおしゃべりをしているようにいつも賑やかに鳴いているからでしょうか。


とっても陽気な感じがして、こちらまで心が明るくなる気がするのです。






先日テラスから鶯が鳴いていました。流石に綺麗な鳴き声です。ほのぼのとします。思わず、おぉ〜〜っと思います。






日本のシジュウカラを調べていると世界の生物学者から注目を集めているらしく、それは、彼らの鳴き声には単語のような意味があり、


さらにその単語を並べて文法のような文章をつくって鳴いていることがわかってきたそうなんです。





また、「ピーツピ」は「危険だ」という意味だそうで、へぇ〜…そして「ヂヂヂヂ」という声は「集まれ」という意味。この二つの単語を組み合わせた「ピーツピ、ヂヂヂヂ」という声を録音して森でスピーカーから流すと、シジュウカラが集まってくるのだそうですよ。


これは「ピーツピ(危険だ)、ヂヂヂヂ(集まれ)」と解釈して集まってきたことを意味します。みんなで協力して天敵を追い払おうとしているんですね。


おもしろいことに「ヂヂヂヂ、ピーツピ」の順で再生すると反応がないそうです。シジュウカラの鳴き声には文法のようなものがあって、順序が正しくないと意味が理解されないんですね。


ただ、賑やかにおしゃべりをしているように思えたシジュウカラたちですが、こんな高等な会話をしていたとは、本当に驚きます。


https://youtube.com/shorts/d3ZBr1Tw6-c?si=Ixy5NZVYrTIrwVNz


https://youtu.be/Ft6MOhAb0Sk?si=11oc1cCcDV7C21m4



これらの鳴き声以外にも、シジュウカラはたくさんの声を出すので、さらに研究が進めば、もっと彼らの会話の意味がわかるでしょう。


ますますシジュウカラたちとの出会いが楽しみになってきますね。今時期は天気が良いと毎日やってきます。





今度はホシガラスがやってきました。ほっぺたの白いのがないので、あれ??と思って、ヒヨドリ?いや違う…これはホシガラスです。