ボタンダウン・シャツお馴染みだが、総本山は、やはりブルックスブラザースであります。英国はポロ競技が発祥と聞いてるけど、何しろ、選手たちが、襟がパタパタと煩いのと、顔にパチパチ当たるわけで、最初はピンで止めたかどうか知らないが・・ボタン止めしたのが最初!

ただ、それを商品化したのが歴史古いブルックスだった。誕生は100年以上も昔なんだからね。今はどうか知らないけど、当時、ブルックスの店員は、あくまでも、ポロカラー・シャツと言っていたのを覚えてる。また、通常のポロ・シャツはカタログにも、ニット・シャツとか、テニスというように記載されてたように思う。


日本国内ではボタンダウンシャツの歴史は古くないんだよね。以前、くろすさんの著 「アイビー時代」に書かれてたけど、くろすさんが見よう見まねで、空想の中から仕立て屋さんでボタンダウンを作らせた話。確か、ギンガム・チェックだった。その頃が本当の意味で国内最初だったかもしれないね。


だから企業ではVANヂャケットが最初と言っても過言じゃないでしょう。

あの話は可笑しかった。 
セツ・モード洋裁学校の同期だった、穂積和夫さんとの会話です。くろすさんが作ったシャツが出来上がったとき自慢げに見せたそうですよ。

しかし・・誰かが言ったそうです。「それは、ホンモノじゃない」。くろすさんの、自慢だった、ボタンダウンがニセモノの烙印を押されるはめになったそうで、笑い事ではありません。すべては、初めてなんですから・・

襟元にボタンが付いていれば何でもボタンダウンであると思っていたのは大きな間違いだったようで、ボタン・ダウンと呼べるシャツにはいくつかの「決まりごと」。があるというのを知ったそうです。

最初の頃なんかは袖口をダブルカフスにしてたそうですよ。だれも、シングルカフスだとは言わないし・・今だから笑えるんですけどもね。


襟の角度、大きさ、ボタンの位置、綺麗なロールが出来る。ボタン・ダウン・シャツは、襟のロールが命なのです。袖口のステッチにしても拘りがあったように思います。


たとえば、VAN製品の袖口は、ステッチの延長線上にカフスの穴があるのは古今でも、昔からVANだけです。生地の素材、形、襟のロールの拘り、その違いが判別できなければ、なんだっていいんじゃないかな。そこいらの量販のものでも・・・



僕も基本的に服は何でもいいんだけど着たくない服。納得いかないようなそれらのものが世の中多過ぎるだよね。それが自己主張であって自己満足もあって拘りなのかもしれません。

服の身だしなみは言葉にない自己主張であるゆえ、人に対するマナーである事を忘れちゃいけない。つまり清潔感も重要なのです。