3150LUSHBOMU。

 

現在日本拳闘界では異分子の立ち位置であることは否めない。

 

JBCと亀田系の関係は良好とみるが、国内メジャー勢力が亀田と交わることはない。

 

また金主はJBC批判を続け主戦場はキルギス・・・。

 

メジャーと交わる唯一の可能性は王座管理団体からの指名が下された時。

 

当然3150LUSH側も周知しており、外堀を埋めるべく傘下の佐野遥渉をWBA世界スーパーフライ級暫定王者デビッド・ヒメネス(コスタリカ)へ挑ませることを発表した。

4月19日キルギス・ビュシュケク市。

 

3150LUSHのホームとなりつつあるキルギスで3日間興行を打つが、3日目のオオトリ?

 

相手のヒメネス。現在ではボクシング後進国の位置づけのコスタリカ選手だが、旺盛なスタミナと身体の動きで勝ち抜くしぶとい選手。

 

昨年7月の健文トーレスとの対戦ではスピードもあった。

 

パワーという観点では怖さはないが、総合力で戦い、テクニックのある健文トーレスに何もさせずに11RTKOで暫定王座に就いた。

 

正直メジャー王座まで到達する力は感じないが、難敵だ。

 

佐野も井岡弘樹を思わせるようなセンスはあるが、決定力に欠け、海外リングで動くヒメネスを捕まえられるかというと・・・。苦戦が予想される。

 

ただこのなりふり構わない3150LUSHBUMUの勝負は嫌いではない。

 

果たして静かな池に波紋を広げることが出来るか?

 

その観点では注目の試合となる。

現在PFPNO.1ボクサーとしてヘビー級王座に君臨するオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)

 

39歳と自身も発したように残りキャリアはあと2試合ほど?とプレミアと化しているウシク世界戦。

 

次戦は5月23日エジプト・ギザにあるピラミッドに於いて行われる。

 

母国戦火も背景にあり、品格も醸し出てきたウシクとピラミッド。

 

ある意味マッチしたリングだと感じるが、相手はリコ・ヴァーホーベン(オランダ)

 

???誰だ?オランダって・・・。

 

ヴァーホーベンはキックボクサー。

 

元GLORY世界ヘビー級王者で同王座を13度防衛した選手とのこと。

 

動画を見た素晴らしい選手。

 

ただそれはキックボクサーとして。

 

よくぞあの巨体で中量級戦士の様な足技を繰り出せるものだ。

 

キックボクサーとしては一級品であることは間違いない。

 

パンチ技術?それなりにあるが、キックが有るからパンチが当たるという側面もあり、拳だけでの技術でウシクと対峙することは不可能。

 

2023年UFC王者フランシス・ガヌー(カメルーン)が国際式初戦でいきなり元世界ヘビー級王者・タイソン・フューリー(英国)と対戦。ダウンを奪うなど健闘した。

 

この流れもあり、(我々に)ある程度の耐性は出来ており、プロモーター(サウジ)の力、金を生む対戦に各団体の承認が下りることも理解しているが、ウシクほど誇り高きボクサーがこの相手との対戦に応じたことには「残念」の一言。

※ウシクが保持する三団体のうち、いち早くWBCがこの対戦をタイトルマッチとして承認。もうWBCは何も隠さなくなってきたな。

プロモーターは、結果株を上げたフランシス・ガヌーやその昔ビタリ・クリチコがキックでキャリアを積んでいたことなどを脳内で都合良く変換しているのだろうが、興行主として最も守るべき世界ヘビー級王座の価値を下げてどうする!

 

キック王者を国際式世界戦のリングに上げたいのであれば、一戦ランカーとの対戦を用意すればよいだけのこと。

 

するとヴァーホーベンのメッキが剝がれかねないので、手順を踏むことをしないのだろう。

 

ヴァーホーベンはフィジカルもあり、ウシクと長尺の対峙はするだろうが、一方的にボクシングのレッスンを受ける。ただそれだけの試合。

 

エディ・レイノソ、ジョー・グーセンといった名うてのトレーナーと組みながら、コンビを解消してきたライアン・ガルシア。

 

先日のキャリアハイと言える内容で見事WBC世界ウェルター級王座に就いたが、この試合のトレーナーは父親ヘンリー・ガルシア。

 

ライアンのアマ時代のトレーナー。まさにライアンを育て上げた人物。

 

マリオ・バリオス戦で1Rダウンを奪った右。

 

また試合を通じて得意の左フックよりも右が機能するシーンも少なくなかった。

 

ライアンはキャリア初期に右で数多くの試合を決めていたが、拳を痛めてから左に磨きをかけあの左フックを創り上げたという。

 

まさに父親と組み「原点回帰」

 

ライアンのことだけにいつまで父親と蜜月関係が続くか解らないが、エキセントリックなライアンの内面を熟知している父親。

 

諸々のツボも周知しており、しばらくはこの関係が良いのかも。

 

ところで昨年プロ格闘技人生で初の敗北を喫してしまった那須川天心。

 

現在では父親のジムと国際式転向前に通っていた葛西裕一のジムで汗を流しているらしい。

 

父親のジムでは巨大ミット(キック用?)に力強い連打を浴びせていた。

 

当然帝拳ジムでもドラムミットに同様の連打を放つことも有っただろうし、あの動画を見て「天心パワーアップ」と映るほどウブではないが、余りに高次元の拳闘術に固執するよりもシンプルに「ぶん殴る」という面に立ち返ることも必要。

 

粟生トレーナーと磨いてきた術も素晴らしく、自分はあのアプローチで勝利にたどり着く選手に出会ったのは初めて。衝撃だった。

 

ただ対人競技。動きが自己満足で相手が意に介さない場合は、あのスタイルは火力不足に直結する。

 

4月に戦うファン・フランシスコ・エストラーダが正にそれ。

 

高次元の動きに土足で踏み入りアタックしてくる。

さて次戦、天心がどの様なスタイルに変貌を遂げているか楽しみだ。