5月28日横浜BUNTAIで行われる 

 

【WBO世界バンタム級タイトルマッチ武居由樹(大橋)VSユッタポン・トンディ(タイ)】 

1月に決まっていた同カードだが、武居の右肩関節唇損傷により延期、仕切り直しとなった一戦。 

 

相手云々より武居自身の仕上がりが気になるカード。 

 

野性的に動き、セオリーにない体勢、タイミングでパンチを放つ武居。 

 

爆弾を抱えている身での本番リングも心配だが、挑戦段階でどこまで追い込めたかとの不安もある。 

相手のユッタポンは無敗でアマ時代あのロベイシ・ラミレスに勝ったという触れ込みでまとまった選手だが、平時なら問題なく武居が勝つ。 

 

ただケガによる「ブランク」 

 

その間も準備に余念がなかったユッタポン。 

 

タイ戦士にありがちな「本番確変」 

 

1月対戦時の予想では問題なく武居KO防衛としていたが、若干の不安が有る。 

 

武居が現状と向き合い丁寧に戦えば、王座を受け渡すことなく試合を終えるだろうが、 アピールすべく野生スタイル全開だと思わぬ落とし穴も!? 

 

武居が後半ボディでユッタポンを仕留めるとみるが、武居の現状とユッタポンのタフネスと目の良さに敬意を払い「武居の明白な判定勝ち」と予想する。 

 

那須川天心との夢の対決を前に絶対にクリアして欲しい一戦だ。 

 

ユッタポンもムエタイ経験あり、元K-1王者の武居との対決と言うカオス状態の対戦。 

 

キック独自の間合いといわれる武居の距離感がムエタイ出身のユッタポンへどう機能するのかなど裏オプ的な見どころも有る。 

 

武居:10勝(8KO) 28歳 

ユッタポン:15勝(9KO) 31歳 

 

 

5月28日横浜BUNTAIで行われる 

 

【IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦エドゥアルド・ヌニェス(メキシコ)VS力石政法(大橋)】 

前王者カカーチェの王座返上により行われる王座決定戦。 

 

事実にスリリング且つ勝敗予想が難しいカードだ。 

 

1位ヌニェスは28勝(28KO)1敗の明日のスター候補。 

 

フレーム自体は168cm(リーチ173cm)とこのクラスでは小柄だが、髭面も相まってベテルビエフの小柄版にも映る硬質なスタイル。 

 

左右のパンチ、フィジカルも強く、メキシカンらしくハートが強い戦士。 

 

一見武骨なスタイルだが、カウンターも狙ってくる侮れない戦法を有している。 

 

オールドファンの自分は、往年の元世界フライ級王者グディ・エスパダスのスタイルにも通じていると感じる。 

 

自分の大好きなエスパダスのスタイルは、フェルナンド・モンティエルらへと進化して行ったのだが、ヌニェスはそのモンティエルらの下で腕を磨いていたとのことで腑に落ちた。 

 

一方力石は伊国で日本拳闘史に残る奇跡の大逆転で挑戦権を獲得したが、膠着状態打開の為大橋ジムへ移籍し、早々に機会が回って来た。 

 

戦略に長け、勝負強いサウスポー。 

 

ただヌニェスは上質な力石の技巧を奪い去る攻撃力が有る。 

 

有利な国内開催戦とはいえ力石も苦闘が予想される。 

 

唯一の希望はヌニェスは決してサウスポーは得意ではないところ。 

 

左相手の右フック&サイドへ動きでコントロールされるシーンや左ストレートを無策に食い続けるシーンも見せている。 

 

ただ最後は旺盛なフィジカルと手数で飲み込んでしまうのが、不気味なのだが。 

 

技術自体は力石がヌニェスを数段上回る。力石のパンチは訳なく当たる。 

 

それこそアングルを変える左ストレートはヌニェスに見えないだろう。 

 

ただそのパンチでヌニエェスが倒れるかというと・・・。 

 

前半はペースを取りながらも中盤~被弾を意に介さないヌニェスの圧力と手数に飲み込まれるという構図も想像できる。 

 

とにかく力石はリング中央で戦い、前の手を動かし数多く当たると予想される左ストレートから右を返すパターン。 

 

激しい攻防で力石も疲弊する展開だろうが、応援の意味も込めて力石が辛くも逃げ切り判定戴冠と予想するが、ヌニェスに勝つには力石はやや中途半端なスタイルとも感じる。 

 

ただシャクールやヘイニーの様な塩戦法は日本選手は取らないのが美徳。 

 

ここは磨いてきた力石のスタイルで強敵に勝ち王座に就こう! 

 

頑張れ力石政法。 

 

ヌニェス28勝(28KO)1敗

力石:15勝(10KO)1敗

インテックス大阪で行われた

【IBF世界ミニマム級タイトルマッチ ペドロ・タドゥラン(比国)VS重岡銀次朗(ワタナベ)】 

 

1R タドゥランのリカバリーが凄まじく一回り身体が大きい。 

対し重岡は前回の轍を踏まないために硬く高いガードでアゴをカバーし、 ステップ敢行。 

タドゥランも強い左を上下に。 

 

10-9重岡 

 

2R、タドゥランも前へ出ていくが、重岡巧く動く。 

但し中盤タドゥラン連打繰り出す。 

パワー差が違い過ぎるが、重岡は良いリズム保っている。 

 

10-9タドゥラン 

 

3R、両者パンチ交換。

タドゥラン左打ち下ろし好打。 

対し重岡も下へパンチ入れ動く。 

重岡の動きを止めるべくタドゥランは強い左下。 

 

10-9重岡 

 

4R、タドゥランのプレス力は相当な物。 

重岡は体勢崩される。 

重岡中からパンチ入れているが、攻勢点でタドゥラン。 

 

10-9タドゥラン 

 

 

5R、タドゥラン開始から打っていく。 

追っていき即パンチ繰り出せる。前のめり体勢もお構いなし。 

重岡の左カウンターにも止まらない。 

中盤~ペースは重岡が占めていたが、終盤タドゥランも連打繰り出し「逆転」も? 

 

10-9重岡 

 

 

6R、タドゥラン身体振りながら前進。右手で挑発。 

重岡のカウンター被弾時にも「微動だにしない」→逆にパンチ返す。 

重岡動きのペースを掴んでいるが、パワーパンチでタドゥラン。 

重岡右目が腫れ少し疲労感が出ている。 

 

10-9タドゥラン 

 

 

7R、タドゥラン右を使用すると左の精度が上がる。 

連打も集め、やや重岡の動きが落ちる。 

もうパワーが違う。 

 

10-9タドゥラン 

 

8R、タドゥランスタミナは全く問題なし。 

タドゥラン止まらないのでジャッジの見方は不明だが、重岡のカウンターボディーやヒット&ステップへ付ける。 

 

10-9重岡 

 

9R、重岡ステップと右。 

タドゥランは止める為に右で抱え左連打。 

重岡外してパンチ&カウンター放つが、被弾時軸がぶれないタドゥラン。 

 

10-9重岡 

 

 

10R、両者何とかこのラウンドを取りたい。 

激しい応酬。 

ステップする重岡を追うタドゥラン。 

タドゥランもロングからパンチ放つので前のめりになるが、体幹強くぶれない。 

重岡も柔らかい動きから右。 

 

10-9タドゥラン 

 

11R、タドゥランロングから無理にパンチ放つので、ヒットは少ないがアグレッシブ。 

動きは重岡が良いが、パワーパンチでタドゥラン。 

 

10-9タドゥラン 

 

12R、重岡最終回なので動き速さUPし、脚と右。 

タドゥラン強打を何とかしのぎゴングを聴く。 

 

10-9重岡 

発表された採点は2-1(115-113、118-110、113-115)でタドゥランの初防衛を支持。 

 

自分の画面採点は114-114でドローだが、王座交代はないと感じた。 

 

重岡は勝つための戦略を実行した。 

 

ポイントアウトすべくステップと右。 

 

開始から12Rまで貫徹でき、カウンターも当てたが、タドゥランの軸はぶれることなく、逆にパワーパンチで王者へポイントが流れた。 

 

中村主審の118-110にはびっくりだが、解からなくもない。 

 

リングサイドから見て両者パンチに差を感じたのだろう。 

 

パワー、フィジカル、スタミナでは数段上だったタドゥランは「強かった」ここに来てまさかの活況を呈して来た最軽量級の一翼を担う存在だ。 

 

重岡も挑戦者としてもう少し見せ場を作りたかったが、あの左パンチの前に委縮する気持ちも理解できる。 

 

試合後意気消沈の重岡は担架で退場。 

 

心身のダメージが心配だ。無事を祈る。