先日英国ロンドンウェンブリーアリーナで行われた 

 

【4団体世界ヘビー級タイトルマッチ オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)VSダニエル・デュボア(英国)】 

 

この試合に集まった観衆は約9万人 

 

英国スポーツ文化の成熟度は羨ましくなる。 

 

両者は再戦。 

 

初戦ウシクがTKO防衛に成功しているので、決着自体はついているのだが、例の「ローブロー」問題、また英国ダービー(対ジョシュア)に勝利し株を上げたデュボアとの再戦と相成った。 

 

雪辱に燃えるデュボアも良い動きを見せていたが、全てのラウンドでウシクがペース握り、進行。 

 

5R右フックカウンター→左カウンターでダウンを奪い、立ち上がったデュボアへ連打をしかけ、最後は痛烈な左でKO勝ち(5R1:52KO)。 

 

ウシクはこれで24勝(15KO)無敗。世界戦はこれで13連勝。※ヘビー級6勝全て王者、元王者相手。 

 

宣言通りなら次戦で引退だが、本試合でも100億円以上の報酬を得たウシク。 

 

本人の意だけでは辞められないのだろう。 

これでRING誌PFP NO.1の座を不動にしたウシクだが、仮にキャリア無敗で引退したとしてヘビー級歴代ではどの位置の評価だろう? ※史上最強のクルーザーの称号など本人はいらないだろう。

 

ホリフィールドもしかりだが、下のクラスから上がって来たヘビー級戦士をやや低く評価する傾向がある事も確か。 

 

ただウシクからしたら「2m超えのフューリーを二度倒しこれ以上何を証明すればよい?」が本音だろう。 

 

ウシクがヘビー級史上に残る技巧派であることは確かだが、歴代ヘビー級戦士たちへ割って入るかと言うと微妙だな。 

 

(3150FIGHT&LASHBOMU)キルギス興行 

 

【WBA世界スーパーフライ級挑戦者決定戦(暫定王座世界戦)ダビ・ヒメネス(コスタリカ)VS健文トーレス(TMK)】 

 

奇跡的なカムバックロードを進む健文トーレスが世界挑戦権をかけてキルギスリングへ。 

 

試合開始。予想通りヒメネスの動きが速い。 

 

トーレスもスタイル通りのカウンター狙い。 

 

左フック相打ち。トーレスは右を入れる。 

 

 

2R、この回もヒメネスはリズム付け攻め入る。 

 

飛び込みざまのパンチ。 

 

この攻撃パターンを食らいトーレスはダウン。 

 

ダメージパンチを食らったわけでもないのだが、カウントを取られる。 

 

 

3R、出て来るヒメネスへトーレスはカウンター。また左下も好打。 

 

このパンチでヒメネスの動きを止めたいが・・・。 

 

 

4R、ヒメネスの動き、ハンドスピードが上回り先にパンチが当たる。 

 

トーレスも出ていくが、相手に動かれる。 

 

 

5R、トーレスカウンター戦法もヒメネスの圧力が強い。 

 

トーレスもアッパーから前へ出るシーンも。 

 

 

6R、トーレス右カウンター、右打ち下ろし、左下と攻めるが、ヒメネスは動いて追撃打を食わない。

 

ヒメネスサイドへの動きも取り入れ、左フック当てトーレスをやや効かす。 

 

 

7R、ヒメネスのパンチは中から当たる。 

 

ヒメネス手数で見栄えが良い。ラスト30にも連打を見せ、ポイント奪い続ける。 

 

 

8R、サイドステップ駆使するヒメネスに対応できないトーレス。スピードも落ちる。 

 

まるで張正九VSヘルマン・トーレスだ。 

 

 

9R、余裕のヒメネスは脚使い、左へスイッチと正に「張正九スタイル」 

 

 

10R、動いてパンチ外し飛び込み攻撃のヒメネス。トーレスは捨て身に出られない。逆転の可能性を感じない展開が続く。 

 

11R、ヒメネス動きの中から右→左レバーを入れ、トーレスは悶絶10カウントを聴く。 

(11R1:12KO) 

 

圧倒的運動量でヒメネスが完勝。 

 

1Rはトーレスにへ付けたが、ほぼフルマーク展開後の10カウントKO勝ち。 

 

短躯なヒメネスは自身の生きる道を熟知。 

 

旺盛に動いての波状攻撃。

 

スタミナを活かした戦法と途中動きながらのスタミナ温存も巧く、一度たりともペースを相手に渡さなかった。 

 

スタミナ&手数対決となるフェルナンド・マルティネスとの一戦が実現すれば激闘必至だが、バムにWBA王座吸収されてしまうかな? 

健文トーレスはこのステージに立てただけでも奇跡。 

 

惜しむべくはカウンター戦法だけではなく前へ出る気概が欲しかったが・・・。 

 

3150FIGHTキルギス興行。 

 

サケン・ビボシノフの高次元ボクシングが見られたりと「満足」 

 

ただ期待のハッサンボーイ・ドゥスマトフはもっとフォルム絞らないと・・・。 

 

やはりプロ活動に専念する気が無いのかな?? 

 

 

 

バリオスVSパッキャオラスベガス興行に組み込まれた

【アラン・ピカソVS亀田京之介】 

 

試合開始、身体は一回り亀田が大きい。 

 

ピカソの硬いガードの上から自身パンチを放ち、積極さを見せる。 

 

2Rも例の頭から攻め入るスタイルで肉薄するが、この回からピカソのコンパクトパンチの的確さが上回る。

 

出てきたピカソへ亀田の右が入る。 

亀田もピカソが出てきてくれた方がカウンター好機が出るのだが、やはり防御技術の差から的確さに違いが出てしまう。 

 

4R右キドニー?食らい火が付いたピカソは攻撃を強めるが、やはりパワーレス。 

 

5R亀田は流れを変えるべく脚と左。悪くはないが、その後もバランス、的確の差が出てピカソペースが続く。 

 

8Rは冒頭脚と左、中盤~詰められたが辛うじて凌いだ亀田。

 

残念ながら9~10Rに勝負を掛けられずに終了。 

 

10Rはピカソの左ボディーにガス欠気味だった。 

発表された採点は意外にも2-0(98-92、97-93、95-95)でピカソ。 

※私採点は98-92(1、2Rを亀田に付けた) 

 

スコア的には善戦だが、的確さに大きな違いが出ておりピカソの明白勝ち。 

 

ただこのパワーレスでは井上尚弥戦待望論はとても巻き起こせない。 

 

全力防御&逃走スタイルが目に浮かぶ。 

 

WBC1位指名挑戦権を有している点が悩ましくなる。