1960年~70年代、歴史上最もヘビー級が激しく獰猛であった時代。

 

その怪物的なフィジカルで数多の猛者の強打を耐え続け、「岩石男」の異名をとったジョージ・シュバロ氏(カナダ)が逝去(89歳)

 

シュバロ氏が脚光を浴びたのは、1965年フロイド・パターソンとの激闘。

 

このRING誌年間最高試合に選ばれた対決には敗れたが、1966年3月、モハメド・アリ(WBC)の王座へ挑んだ。

 

その後世界戦の機会には恵まれなかったが、アリとの再戦含め、ジョー・フレイジャー、ジョージ・フォアマン、ジミー・エリスらとの対戦でタフな拳闘人生を送った。(アリへの初挑戦前のアーニー・テレルとの対戦含め、計6名もの世界ヘビー級王者経験者と対峙した)

 

フレイジャー、フォアマンにはストップされたが、ダウンは最後まで拒否した不倒王。文字通りの岩石男。

 

93戦73勝(64KO)18敗2分

 

現在では考えられない戦績だ。

 

しかもあの戦国時代のヘビー級。

 

スピードでは米国黒人選手との間に大きな差が有ったが、じわじわと攻め入り、文字通りぶん殴る50年代戦士の様なクラシカルスタイル。

 

再戦でアリを大いに苦しめたシュバロ氏の雄姿は感動もの。忘れられない。

 

競技ではアリが巧いだろうが、喧嘩では・・・という武骨でタフな戦士だった。

 

シュバロ氏の男らしいスタイルは母国の後輩、マシュー・ヒルトンらに着実に受け継がれていった。

 

シュバロ氏の生きた時代のヘビー級の頂は途方もなく高かった為、無冠で終わったが、あの熱い戦いが評価され各殿堂入りも果たしていることは実に喜ばしい。

熱く生きた89年の人生。男なら皆憧れる生き様だった。

 

ジョージ・シュバロ氏のご冥福をお祈り申し上げます。