井上尚弥の首を虎視眈々と狙うジェシー・ロドリゲス(米国)

 

そのパスポートを得るべく

 

WBA世界バンタム級王者アントニオ・バルガス(メキシコ)へ挑んだ。

 

【WBA世界バンタム級タイトルマッチ】

ジェシー・ロドリゲス(米国)VSアントニオ・バルガス(米国)

 

米国アリゾナ州グレンデールデザートダイヤモンドアリーナ 

 

1R、ロドリゲス(以降バム)はそれなりのフォルム創り上げたが、やはりバルガスが一回り大きい。

肉弾戦は避けたいバムはサイドへの動きが良い。

 

右をブロック上に当て左をガード間へ通す。

 

ミズスマシの様なサイドへの動きと忍び足の様なステップ。重量配分も完璧な動き。

 

バルガスも右から打って来る。重さはバムを上回るが、バムの動きが良い。

 

10-9ロドリゲス

 

 

2R、バムの動きは完璧。

 

前へ出るがそのままの姿勢でサイドへ切り込める。

 

この動きからの左をバルガスは見えていない。

 

その後もバムの動きからの左的中が目立つが、終盤バルガスは十数発の連打を仕掛け、バムをロープへ詰めたこところでゴング(逆転)

 

10-9バルガス

 

 

3R、バムも開始からロングレンジからの左強打でバルガス前進を止めようとする。

 

サイドからの左は相変わらず機能しているが、バルガスはバムの動き終わりにパンチ。

 

またボディーからしつこく連打。

 

ヒット数はバムだが、バルガスが生粋のバンタムのフィジカルを感じさせるシーンも。

 

10-9ロドリゲス

 

 

4R、ガード固めオーソドックスな攻撃のバルガスに対し、自由闊達な動きからイマジネーション豊かなコンビ放つバム。

 

バルガスもラスト30に手数繰り出す作戦敢行もヒット率ではバム。

 

10-9ロドリゲス

 

 

5R、バムは前の手を自由に使える右ジャブ、アッパー。そして反動を利しての左パンチ角度も異次元。

 

左パンチもジャブで使う。

 

動きの中から一瞬止まりロングレンジから放った左ボラードでバルガスからダウンを奪う。

 

相当なダメージだが、立ち上がるバルガス。

 

一気に攻め上げるバム。

 

その本能的攻撃の中でもサイドへの動きを入れての鬼攻撃。凄い・・・。

 

バルガスも意地を見せてパンチ返し何とかラウンドを終える。

 

10-8ロドリゲス

 

 

6R、開始早々のワンツーでバルガスを効かせるバム。

 

バルガスも弱気な素振り。

 

こうなるとバムはクロスレンジでの角度付きパンチを交えた攻撃敢行。

 

そしてあえてバルガスを前へ出させてのカウンター。

 

そして狙っていた左から右→左ストレートでバルガスを跪かせるダウン奪う。

 

痛烈なダメージにバルガスは大の字になり10カウントを聴いた(6R1:15KO)。

予想通りの結果とはいえ、バンタム転向初戦でバムが圧巻のパフォーマンス。

 

開始から持ち前の動きの速さはキープし、繰り出すパンチにも切れが有った。

 

2Rバルガスの連打を食らったシーンにバンタムの洗礼云々はあるかもだが、これはバルガスのハートを称えるべきで、全体的にはバムの完勝。

 

あの重心を崩さずハイガードでサイドへ切り込む動きが出来るのは、このクラスではバムだけ。

 

そこから異次元角度で飛んでくる左パンチはブラインド効果もあり、脅威だ。

 

また殺傷本能もありつつ仕上げの攻撃時にもサイドへの動きを織り交ぜるバム。

 

皆の論調は「階級の壁を感じさせた」「井上尚弥には通用しない」とのコメントが多いが、大事なことを忘れている。

 

井上戦は早くて来年。

 

その間バムは1~2戦挟んでくる可能性が有る。

 

バムのあの動きからの左にはハプニングを起こす可能性を秘めているし、バムは技術で戦うタイプ。階級の壁とは無縁の領域で戦っている。

 

井上拓真との対戦?

 

実現すれば勝負論はあるが、12R戦ってバムを上回ることの出来る選手は既にバンタムにはいない。