サウジマネーが我が国ボクサーはもとより世界ボクシング界に多大な投資をしてくれている為、ピラミッドの前で二人のヘビー級戦士を戦わせる。

 

またまるでAIの世界であったピラミッド前での映像を実現させるなど、決して上品とは思えないが、甘受した。

 

ただ国際式キャリアが1戦しかないキックボクサーをPFPトップクラスのオレクサンドル・ウシクへぶつけるという暴挙は・・・。

 

多額承認料を前に各団体(3団体)も沈黙。

 

ミスマッチと思われた試合だが、挑戦者リコ・ヴァーホーベン(オランダ)がフィジカルでウシクを攻め上げるシーンが続くまさかの展開。

 

慢心があったウシクはキャリア最重量で持ち前の動きにキレを欠く。

 

10Rまでの採点は97-93でリコが圧倒。

 

ボクシング史上最大級の番狂わせに着実に時計の針が進んでいたが、11Rウシクが起死回生の右アッパーでダウンを奪い、立ち上がったリコへ一気のラッシュでストップ勝ちを呼び込んだ。

ただこのストップのタイミングや一見ゴング後に主審が別け入るシーンに論議が出そうだ。

 

常に顎を引き、自身頭も使いながら突進してくる相手に右アッパーしかないことを感じていたウシクの乾坤一擲アッパーはドラマチックであったが、この試合の勝者はリコ・ヴァーホーベンであるという論をボクシング支持者たちは否定できない。

 

このリコ戦を含め「あと3戦で引退(伸びている!)」のウシク。

 

リコとの再戦はマストという状況を自らの失態で創ってしまった。