1980年代、いわゆる粗製乱造世界戦、促成栽培が頻繁にあった。
特に80年代後半は日本がバブル景気に沸き、まだボクシングが金になる時代。後援企業も多くTV局の放映権料で世界戦開催が成り立っていた。
結果、謎の世界ランク入りを果たしたボクサーが8戦目で世界戦へ挑み撃沈。
また日本拳闘界暗黒の世界戦21連続失敗(1988年1月~1990年1月)
その後協会も規約を見直し、国内、東洋王座獲得者にしか世界挑戦を認めないという方針を打ち出し、あからさまな世界挑戦は国内に限っては縮小したとは思える。
現在ではミニマム~スーパーバンタム級世界戦の約6割が日本で開催されるという空前の状況。
また以前の時代とは様変わりし、二大、三大世界戦がスタンダードとなっている。
日本軽量級にはアマ有望選手が多数プロ入り。
浅いキャリアながらも世界王座に就くものも多く、「時期尚早」「促成栽培」は死語となりつつあるが、先日発表された吉良大弥(志成)が次戦(5戦目)でWBA、WBO世界ライトフライ級王座へ挑むカードは流石に・・・。「時期尚早」
これは挑む相手が日本人キラーレネ・サンティアゴということからその思いが強くなっているという側面はあるが、もう少し実戦で学んでからの挑戦を勧めたい。
吉良は昨年末「WBAライトフライ級挑戦者決定戦」で勝利を収めているので、立派な権利者ではあるが、正直相手選手は打たれ脆く力量は低かった。
吉良の才能は認めるが、仮に王座に就いた後に無双するには王座に就く前の肉厚のキャリアが必要。
当然国内選手との手合わせは必須。
この過程を飛ばしての世界挑戦には賛成できない。
キラダイヤというこれ以上ないキャッチーなネーミングで(井岡を思わせる)才能もあるだけに陣営には腰を据えたキャリアを選択して欲しかった。
