本日は両国国技館へ三大世界戦観戦。

 

【WBA世界バンタム級タイトルマッチ(王座統一戦)】

堤聖也(角海老宝石)VSノニト・ドネア(比国)

 

1R開始。やはりドネアはレジェンドオーラ漂わせ上々の立ち上がり。

 

堤とは役者が違う。ただ堤も動いて当てるというテーマに沿った戦法。

 

これは対ドネアには間違えなく有効。

 

ただラウンドが過ぎるに連れ、堤は動かされているようにも映る。

 

4R堤はやや調子に乗り打ち合い時間を作る。そこへドネアの強烈な右。

何とかゴングに救われたが、ダメージは深い。

 

但し後半スタミナに不安があるドネアは次の5Rはカウンターの一発狙い戦法に終始。強引に出ては行かない。

 

ポイントはドネアで自分の採点では1~5Rまで全てドネア(2Rの公式採点は気になる)。

 

タフで数々の修羅場を掻い潜ってきた堤は5Rを乗り切り、6Rは休みのラウンドとして過ごしたドネアを攻める。

 

そして7R疲れの見えるドネアを後半攻め立てるベストラウンドを創出。

 

これで流れが堤のものに。

 

8Rは効果的なジャブやスイッチの堤。

 

9R足と左のドネアはペースを変えかけたが、終盤飛び込みざまの攻撃でポイントを奪う堤。

 

この9Rのポイントも大きかった。

 

そして残り3ラウンドも攻勢をかけた堤が抑えた。

 

ドネアを再三ロープに詰めての攻撃。

 

ただすんでのところで自重し、ドネアのカウンターを警戒する場面も多く、これも好判断。

 

自分の採点は6~12Rすべてを堤が抑えて「逆転」

 

公式採点は2-1(117-111、115-113、112-116)で堤を支持。※自分の現場採点は115-113で堤。

 

試合後の堤の鼻の状況は酷く(骨折?)

 

敗れたりとはいえ43歳ドネアの恐るべきパフォーマンスだった。

堤は数々の激闘のキャリアが活きたのと己のスペックを知り、ドネアに敬意を払い警戒したことが勝因。

 

スピードもパワーも傑出したものはなく世界レベルでは並の堤。

 

旺盛なスタミナを利して動いて打つ。

 

KOの色気も出さずにとにかく当てることへ重きを置いた。

 

最初から12R戦うつもりで、後半勝負のゲームプランをドネアの強打に苦しみながらも敢行した。

 

前も書いたが堤は煌びやかな才能とは無縁。

 

いわゆる銀だ(磨いても金にはならない)。

 

ただ泥臭く自分の強みを活かして見事レジェンドの意地を抑え込んだ。

 

この戦法。太く短くだろうが、これからも強豪相手に意地を見せて欲しい。