重篤な事故を受け、JBCが打ちだした地域タイトルラウンド短縮。 

 

その適用第一号となるWBO-AP戦。 

 

WBO-APスーパーフライ級タイトルマッチ 

 

川浦龍生(三迫)VS白石聖(志成) 

 

1R、白石は前の手使い、右ストレートをけん制するが、 川浦はバランス良く、ガードが堅いので得意の左カウンター気配満々。 

 

手を出さなくても(ポジションで)プレッシャーをかけている。 

 

ラスト1分から攻勢に転じポイントを奪う。 

 

10-9川浦 

 

 

2R、パンチ交換時も川浦のブロッキングがモノを言う。 

 

踏み込んで左を入れる川浦。ポイントを確信し終盤は手を出さない。 

 

10-9川浦 

 

 

3R、川浦のカウンターを警戒し、手が出ない白石。 

 

挑戦者がこれでは勝てないな。川浦は相手の動き終わりにパンチ&カウンター。 

 

終盤はパンチ交換にも応じる。 

 

10-9川浦 

 

 

4R、ようやく白石は力が抜けてきたが、川浦のブロック&プレッシャーに手が出ない。 

 

余裕のある川浦もつきあい手数を抑えるが、ラスト30での打ち合いに正確さで上回る。 

 

10-9川浦 

 

 

5R、白石は右ストレートをボディーへ放つ。これで手応えを掴んだか?やや積極的になるが、やはりカウンターを警戒。 

 

ラスト1分で左の正確さを出した川浦の回。 

 

10-9川浦 

 

 

6R、白石右ダブル、いきなりの右などサウスポー対策攻撃。 

 

ニュートラルコーナーへ川浦を詰め、手を出す。 

 

ようやく初めての?ポイント。 

 

10-9白石 

 

 

7R、この回もしつこく出ていく白石に対し、川浦はカウンター。 

 

終盤を抑えた川浦の回。 

 

 

10-9川浦 

 

 

8R、愚直に攻める白石に対し(ポイント大差の)川浦は余裕。 

 

10-9川浦 

 

 

9R、川浦左好打。 

 

試合展開も楽なのでスタミナも余裕。 

 

10-9川浦 

 

 

10R、倒すしかない白石は最後の力で出ていく。 

 

ボディーにパンチを放つと逃げ切りスタイルの川浦は白石の攻撃を持て余す。 

 

最後は少し疲弊の色を見せてしまう。 

 

10-9白石 

判定は3-0(97-93、98-92X2名)と大差で川浦の防衛成功。 

※自分のTV採点は98-92川浦 

 

勝者川浦は世界戦待望論が出る内容ではなかった。 

 

このまま挑んだら自身スタイルを棄てた中途半端な攻撃スタイルで敗れるという姿が浮かぶ。 

 

世界戦には武器を用意することが必須。 

 

一方挑戦者としての気概が欲しかった白石だが、試合後脱水症状を訴え病院へ搬送。 

 

この時期なのでニュースにもなるし、ヒヤリとする。 

 

最終回を除いてそんなに激しい攻防でもなかったが、これが競技の怖いところ。 

 

この書き方はしたくないが、結果10回戦制のお陰で更なる重篤事故を未然に防げたということ。 

 

挑戦者が無事だったことで最後ひとくさり。 

 

以前から述べている様に個人的にはボクサーのタトゥーを制限すべきではないと思っている。 

(ただ日本人が母国語以外の文字を身体に刻むことは好きではなく、タトゥーにカッコよさを一切感じない) 

 

但し試合時ファンデーションで覆い隠すルール継続には賛成。 

これを前日計量時にも適用すべきかと思わせる程、白石のタトゥーはインパクトがあった。 

※彼の歩みは実直で「半グレ」でも何もないことは理解している。 

 

計量時からファンデーションを課すことが減量ピーク時のボクサーに与える影響は少なからずあるし、海外選手との対戦時にはハンデにもなるので実現はされないと思うが。 

 

コール時に十字を切った白石。宗教由来と言われたら何も言えないが、往年のクリスチャンボクサー触沢公男の様な信仰の持ち主なのかな? 

 

それならイエスキリストを覆い隠すことに大きな抵抗があると思うし、変な国際問題になる可能性もゼロではない。 

 

もしこれが尊敬すべき井岡一翔への憧れからのタトゥーなら少し引いてしまうかな。 

 

引退した森武蔵や今回の白石は基本朴訥な真面目なボクサーに映る。 

 

「彫師紹介してやるよ」の構図なら・・・。それは明らかに違うよな。 

 

セレブボクサー井岡一翔は生きていけるが、王座に辿り着けない若者のタトゥーは(我が国では)可能性に制限をかけてしまう。

 

 井岡には世界王者としての背中を見せ、タトゥー希望の後輩には「やめておけ」が正解だと思う。