9月3日有明アリーナ興行試合予想 

 

【世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ 井上尚弥(大橋)VS TJドヘニー(豪州-アイルランド)】 

無人の野を行く井上尚弥のスーパーバンタム級4戦目の相手は元同級世界王者TJドヘニー。 

 

※井上は23戦目となる世界戦で実に14回目(6戦連続)の「世界王者&経験者」との対戦。 F原田は別格として最も多くの強豪に勝利した日本人ボクサーと言える。

 

当初WBO、IBF世界1位のサム・グッドマンとの指名試合を予定していたが、グットマン側の事情で「延期」 

 

TJドヘニー相手との防衛戦となった。 

 

火力に欠けるグッドマン相手との対戦よりもはるかにスリリングなカードとなり、個人的にはOK。 

 

判定勝負など微塵も考えていないドヘニー。 

 

37歳とは言え左のパワーは健在どころかキャリアを積み、実に嫌な軌道、タイミングで狙ってくる。 

 

また例の鬼増量。

 

4団体戦とはいえIBFルールの当日体重制限は無適用。当日驚異のフレームで井上と対峙するだろう。 

 

当然身体は重く、動きもパンチ速度も目減りするが、はなからそこでは勝負しないドヘニー。 

 

仮に井上がスピードを活かしたボクシングに徹すれば、ドヘニーは完封負けを喫する。 

 

ただ「過去一」のコンディション宣言をし、このクラスでは開始から自身パワーを相手にアウトプット傾向のある井上。 

 

万が一が有るとすれば、攻めに逸る井上にドヘニーの変則左フックが炸裂した時か? 

 

前回キャリア初ダウンを喫した井上の脳にダウンがインプットされている可能性も有る。 

 

初のダウンから意志に反してダウン癖がついてしまった選手を何人も知っている。 

 

相手を見切るまでの時間が恐ろしく速い井上だが、ドヘニーは遅早で変則的に攻めて来る。 

 

とにかく前半だけは抑えて対峙。 

 

中盤以降に倒すという丁寧な工程で行って欲しい。 

 

予想は皆さんと同じ井上のKO防衛。 

 

キャリア通じてKO負けのないドヘニーへ初の体験をさせる尺は、理想を込めて7~8Rという事で!