先日日本ボクシング連盟が記者会見を開き、 現在のIBA所属を維持しながら、新国際団体WB(ワールドボクシング)への加盟を目指すことを発表した。
恐らく他国では考えられない選択だが、加盟国数増を狙いたいWBは受け入れるかも?
WBへ加盟後日本ボクシング連盟は、9月末に行なわれるWB主催の世界大会へ選手派遣を予定しているとの事。
我が国特有の玉虫色というか風見鶏的決断。
恐らく前体制であれば、IBAに忠誠を誓い一蓮托生だったであろう。
但し国際競技団体ではないIBA管理下でロス五輪が行われる事はない。
ロス五輪でボクシング競技継続なら、WBまたはIOC+米国管理下で運営される。
※WBは未だ国際競技団体の認定を得ていないが、IBA逆転の芽も無かろう。
WBへ加盟している米英仏独伊蘭に加え、さらに各国が合流するのも時間の問題と思われる(先日IBAとの結びつきが強かった台湾もWBへ加盟)
アマ選手の究極目標が五輪であることは言うまでもなく、WBへの参加国拡大が五輪ボクシング除外を防ぐ最善の策(最低ラインは50ヶ国加盟)
以下は推測だが、
WBはやはり表向きには参加条件にIBA脱退を求めてくるだろう。
IBAもWBへ加盟するなら脱退を突きつけて来ると思う。
現在豊富な資金で世界選手権メダリストらに「高額報酬」を用意しているIBA
国内選手の中には、高額賞金且つ演出も派手なIBA大会へのモチベが強い選手もいるかも知れないが、ここは五輪競技継続を鑑み、WB加盟へ軸足を移すべきと思う(=IBAからは脱退)
WBとIBA両団体へ加盟している国の選手が試合に出てもポイントは流れてこないだろう。
この分裂で残念ながら五輪が世界最強を決める大会ではなくなる可能性が出てきたことが残念だ。