本日は両国国技館へWBA&IBF世界スーパーフライ級王座統一戦【井岡一翔vsフェルナンド・マルティネス】観戦に 

 

心配された客入りはまぁ及第点。 

 

地球の裏側から来た熱心なサポーターもヒートアップ。 熱い試合に会場も沸いた。

 

控室から入念なウォーミングアップを行っていたマルティネスは作戦通り1Rからフルスロットルで攻め入って来た。 

 

井岡の上質な距離、ポジショニングもお構いなし。 

 

スピード豊かな連打にパワーも載せてきた。 

 

左フックで再三井岡の顔が揺れる。 

 

ただ井岡もマルティネスの弱点であるボディーにパンチを入れ、ダメージを与える。 

 

しかしポイントは先制攻撃のマルティネス。 

 

マルティネスは勢いそのまま攻め続ける。 

 

特に持ち前のサイドへ回っての左アッパーも有効。 

 

この試合にやや長い髪で臨んだ井岡の頭髪が揺れる。 

 

3Rは後半左レバーで削った井岡に付けたが、リングサイドのジャッジには?? 

 

見栄えはマルティネスのパンチが良いだろう・・・。 

 

4Rスタミナをフルで使ったマルティネスは一転アウトボクシングを見せる。 

 

この回を見たときに井岡敗戦が頭をよぎった。 

 

これが無ければ後半左レバーで逆転も?との流れも有ったが、早くもマルティネス逃げ切りの流れとなった。 

 

6R井岡もマルティネスのアグレッシブな攻めに「後退」しない気概を見せる。 

 

もし下がれば更にマルティネスの火力が上がり窮地に追い込まれていた。 

 

サイドへ動きたかったが、この点は若きマルティネスの動きの方が早く、この望みは井岡にとり酷だろう。 

 

9R、井岡のボディーを嫌がりサウスポーとなり、的を変えるマルティネス。 

 

10R~疲れも感じされたが、動きの中からパンチを当てポイントを渡さない。 

 

何と井岡逆転最後の芽である左レバーにカウンターも合わせてくる狡猾さも見せた。 

 

最終ラウンドもマルティネスが抑え、ポイント的には絶望的。 

 

発表された採点は116-112、117-111、120-108と大差が付きマルティネスが王座統一。 

 

井岡は手ごたえが有ったのか? 

 

リング上にいる時から涙にくれた。 

 

自分の採点は117-111でマルティネス(井岡に3、5、10Rを与えた) 

 

32歳の選手とは思えないマルティネスのスタートダッシュには驚き。 先制攻撃は予想できたが、想像以上の激しさだった。

 

それに耐え、左レバーを返した井岡も大したものだった。

 

井岡一翔はこれで引退かな? 

 

敗れたとはいえラストファイトに相応しい意地は見せたと思う。 

 

最後まで心身ともにタフである事を証明した。 

しかし生で観たマルティネスは実に魅力的なファイターだった。 

 

世界のリングでも人気を呼ぶスタイル。 

 

田中恒成とのスピード対決はそれこそ火が出るような激戦となるな。

 

今このフレーズは偉大な井岡一翔に対し失礼だな。

 

井岡一翔の意地を見せてもらった試合だった。

 

本当にお疲れさまでした。