米国での熱い試合でスーパーフライ級に注目が集まったとはいえ、 統一戦にしては少々寂しい状況・・・。
ただマニア好みの渋い対戦である事は間違いない。
WBA&IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ
井岡一翔VSフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)
個人的にはこの日亜対決は非常に楽しみ。
我が国はアルゼンチン選手に何度も痛い目に遭ってきた。
国民的英雄白井義男、矢尾板貞夫を斬って落としたアルゼンチン最強のボクサー、パスカル・ペレス。
ハンマーパンチを空転させたニコリノ・ローチェ
サントス・ラシアル、フリオ・セサール・バスケス、ファン・マルチン・コッジらの強打は期待の挑戦者を一閃した。
但し井岡はこの強豪国ボクサーを苦にしない。
難敵カルロス・レベコへ二度土をつけ、亜国ボクサーに対し3戦3勝。
亜国ボクサーのイメージは?
フレームは短躯で胸板が熱く、基本タフでスタミナが有る。
防御の重要さが指導に脈付いており、皆優れた防御技術を有している。
また試合数を非常に多くこなす土壌が有る(=防御技術が優れているため)
このしぶとい技巧派ボクサーに対し、3連勝を果たしている井岡の技術はやはりクラストップレベル。
さて今回の統一戦予想は?
フェルナンド・マルティネス
157cmのサイズながら実にダイナミックに攻め入ってくる。
一発の怖さはないが、一度打ち出すと止まらない連打を披露する。
やや単調な面もあるが、亜国らしくサイドへの動きも取り入れ、IQの高さも垣間見せる。
そして亜国共通のタフネスさも有している。
恐らく前半から井岡に攻め入り、手数を繰り出し続けての優勢勝ち狙いだろう。
ただ程積極的に入ってくる相手には井岡は強い。
冷静にカウンターを放ち、捌くだろう。キーパンチは左レバーブロー&クロスレンジでも
引かない気概を見せる事(マルティネスを乗せると実力以上の力を発揮する)
お互いタフで防御技術に優れているので判定決着濃厚だが、国内開催も後押し、
井岡が判定で王座統一と見る。
問題は如何に内容をアピールできるか?
塩分濃いめだとロドリゲスとの統一戦待望論を巻き起こすことは出来ない。
内容にも注目が集まる試合だ。