JBCが遂に大鉈を振るった。
「日本国内で行われる世界戦」に限り、出場選手へドーピングテストを実施。
早速7月7日の井岡一翔VSフェルナンド・マルチネスから適用される。
もう正に狙い撃ちだが、アンチドーピングは打撃系競技に必須。
この規定は抑止力にもつながり、賛成以外の声は聞かれないだろう。
唯一というか論点になるのがドーピングテスト費用の捻出。
当然検査はVADAまたは国内に唯一認定された検査機関にて行うのだろうが、1検体あたり数十万の費用がかる。
山中VSネリで帝拳ジムが自発的に検査を行い、ネリから禁止薬物が検出された事が有った。
当時、これは大手だからできる離れ業だと思ったが、これからは世界戦開催に相応の検査費用を見込まなくてはならない。
基本は興行主側負担と思われるが、テスト費用積み立てなどでJBC一部負担があってしかるべきかなと思う。
今回検査対象となる井岡は試合報酬から50組100名の子供達を招待するとのこと。
よもや子供たちの夢を奪う様な結果は出ないだろうが、文字通りフェアな戦いで王座統一戦が行われることを信じている。
尚検査は試合前5時間以内かまたは試合後2時間以内に行なわれるとの事。
よって検査結果で試合中止という地獄絵図は無いのだが、検査発表までもやもや感が続くことになる。
今後某国のボクサー来日回数が減るような解かり易い現象が起きないことを望みたい。