先日健文トーレスの狂い咲の様な超番狂わせでWBO世界バンタム級トップコンテンダー(レイマート・ガバリョ)が散った。 

 

代わりに1位に躍り出たのは比嘉大吾。 

これで武居VS比嘉という魅力的なカード実現かと思いきや、比嘉は次戦でWBC王座挑戦者決定戦がセットされていた。 

 

7月7日両国国技館井岡世界戦のセミでWBC世界バンタム級2位のペッチ・CP・フレッシュマートとWBC王座挑戦権をかけて

戦う事となっている。 

 

是非この試合に勝ち、クラス最強の中谷潤人の王座へ挑んで欲しいのだが、漏れ伝わってくる声は

「中谷より武居の方が与し易い」と陣営が悩んでいる模様。 

 

真偽のほどは定かではないが、本当なら残念な思考。 

 

自分も本音と建て前、オフィシャルとオフレコの区別は認識しているが、やはりボクサーたるもの一番強い王者へ挑むという気概がないとダメだ。 

 

その昔、無敵を誇ったカルロス・サラテが疑惑の判定でルぺ・ピントールに王座を明け渡したが、当時1位の村田英次郎はジムメイトへ喜びの言葉を発したらしい。 

 

ただ公式の場でそれを言ったらお終いだ(ただ日本と世界の差が余りに大きかった村田の時代、公に発していても違和は無かったとも思う) 

 

仮に村田がサラテに挑み王座を獲得していたら、その名声は正にファイティング原田並に輝いていた事だろう。 

 

現在国内外のボクシングファン、関係者の中に比嘉が中谷を破ると考えている者はいない。 

 

それだけに奇跡を起こした際には比嘉大吾の名は永遠に輝く。 

 

ここはあえて険しい道を歩んで欲しい。 

 

それがファイターの矜持だ。