米国ネバダ州ラスベガスTモバイルアリーナにて行われた
4団体世界スーパーミドル級タイトルマッチ
カネロ・アルバレスVSハイメ・ムンギア
1R、ムンギアは左を突く。対しカネロはガード固め左へ。
ムンギアのプレスにカネロは余裕で対応。
ガードの上からと目の前にスイングで威嚇。
ムンギア上下に左ジャブ。
中盤~カネロはやや出ていく。左フック→右下。更に右。
ただ初回は強気の攻め(ワンツー→左フック)を見せたムンギアのラウンド。
10-9ムンギア
2R、カネロは左に速度を乗せ、右も繋げる。
相手パンチをステップでかわすカネロ。
しつこく左を出すムンギアだが、カネロのボディーに少し効く?
カネロはロングレンジから左レバー。
見合うとワンツーを浅く当てる。
10-9カネロ
3R、左突いて前へ出るムンギアへ迎い撃ちのカネロ。
ムンギアも左下から仕掛け、パンチ交換をするが、カネロの細かい防御技術が冴える。
カネロパンチを外して左。
キャリアと技術の差が如実に出てきたが、終盤ムンギアが逆ギレ連打の中から右をヒット、カネロのアゴをのけ反らし「逆転」
10-9ムンギア
4R、ムンギアヤトップギヤで仕掛けるが、カネロはブロックし迎え撃ち。
カネロのワンツーにも引かなかったムンギアだが、自身左フックを躱され、カネロの左フック→右アッパーをアゴに食らいダウンを喫する。
10-8カネロ
5R、カネロはじっくりと攻め、KOには逸らない。
ムンギアも強気にパンチ交錯も口が開いており、打ち終わりのバランスや防御面も良くなく危なかしい。
カネロは無理せずに省エネボクシング。
10-9カネロ
6R、カネロは左ジャブ→左フック。
上下にパンチを散らし、そして相手パンチを躱す。
焦って出て来るムンギアの出鼻へ左と正に「レッスン」
10-9カネロ
7R、開始でパンチを当てるとカネロはガード&スウェー。
ムンギアは既に思考回路がショート。
更に左レバー、カウンターも食らう。
それでも決して無理をしないカネロ。
10-9カネロ
8R、カネロは序盤をやり過ごし、ムンギアの速いコンビはブロッキング。
要所にパンチを当て、終盤はポイントを取りに行くカネロ
10-9カネロ
9R、無理をしないカネロへムンギアは数発右を入れる。
さすがに打ち返すカネロだが、スタミナ残量はリカバリーしてきたムンギアが有るかも?
10-9ムンギア
10R、ムンギアは開始から出ていく。
身体の動きを利してパンチ速度を上げてきた。
右を打ち抜くシーンも見せたが、カネロのアゴは強い。
終盤カネロも右テンプルヒットなどで盛り返す。
中盤までムンギアだが、逆転。
10-9カネロ
11R、カネロは左を突いてムンギアを止めにかかる。
左突いて左回り。
スウェーでムンギアパンチを躱し「ボクシング」
ムンギアの逆転の目を完全に潰す。
10-9カネロ
12R、ムンギア開始から連打もカネロも左フックカウンター当て、以降のパンチにパワーを込める。
スタミナ残量全開放のムンギアの攻めを細かい防御で無力化するカネロ。
距離を半歩ずらして右クリーンヒットと最後までレッスンが続く。
最後スウェーして右アッパー、更に右を決めるカネロ。
10-9カネロ
採点は3-0(117-110、116-111、115-112)と意外に競っていたがカネロの完勝。
※自分のTV採点は117-110
予想通りの展開でカネロがキャリアを活かし、貫録勝ち。
若いムンギヤもコンディションを作り上げ、カネロに敢然と攻め入ったが、カネロは細かい防御技術で致命打を食わずにやり過ごす。
強固なブロックと目と柔らかい上体を活かしたスウェーは攻防一体の素晴らしいもの。
痛烈なダウンを奪ったが、ムンギアのタフネスとスタミナを熟知しているカネロは無理をせずに省エネ。
激闘の中から火中の栗を拾いたいムンギアだったが、これでは勝ち目がない。
自身も認めたように「キャリアに負けた」
ただ若く闘志の有るムンギアは、この敗戦を糧に生まれ変わる可能性も有る。
今後のキャリアに注目したい。
カネロ次戦は9月。果たしてベナビデス戦は実現するのかな?