本日大阪エディオンアリーナで行われた
IBF世界バンタム級タイトルマッチ
エマヌエル・ロドリゲスVS西田凌佑
1R、IBFルールだがロドリゲスは見事なリカバリーで身体を作って来た。
対し西田は意外にも足を止めて下がらずに対峙。
目の良いロドリゲスは見切っているが、西田の左ストレートタイミングは合っている。
ややまずい展開?ロドリゲスはボディー狙いとリターン狙いへ。
10-9西田
2R、ロドリゲス意識してリズム取りスタート。
西田のワンツータイミングが変わらず良い。
また前の手を巧く使うが、ロドリゲスのいきなりの右のタイミングも合っている。
割れるだろうが、
10-9ロドリゲス
3R、ロドリゲス右をノーモ―ションで放ち始める。
肩位置も微妙に変え、的確に当たる。
西田左ストレート→返しの右フック当てるが、ロドリゲスも意地で反撃。
但し西田も強気でパンチを返す意外な展開。
10-9ロドリゲス
4R、ロドリゲスはやや焦り上体が突っ込む。
対し西田はバランスが良い。
西田のボディーにやや嫌がる素振り。
直後西田の左アッパーレバーに座り込むロドリゲス。
再開後、西田は強気の追撃、これはロドリゲスも打ち合いに持ち込む好機。
ただボディーを打たれておりやや手打ち気味。
10-8西田
5R、ダウンを奪った西田の動きが良くなるが、過度な打ち合いは避けたい・・・。
この回もロドリゲスのボディーを狙う。
西田は強引に打って出るロドリゲスのパンチを食らうが、ダウンを奪っており被弾時にも強気で「効かない」
10-9ロドリゲス
6R、ロドリゲスが左相手によく見せるいきなりの右。
モーション少なくタイミングを読んで放たれるこのパンチを防ぎきれない西田。
少し嫌な流れだ。
10-9ロドリゲス
7R、ロドリゲスの右。
西田も手数で止めにかかる。
クロスレンジで足を止め打ち合いに応じる西田。
コンビのスピードはストレート主体の西田が上?
10-9ロドリゲス
8R、クロスレンジでコンビの回転力で西田の見栄えが良い。
強気とスタミナ残量で西田。
10-9西田
9R、この回も強気の西田。
クロスレンジで打ち勝つという想定外のパターン。
ロドリゲスはボディーが効いており、意識が下へ行くと西田の上へのパンチが当たる。
10-9西田
10R、西田は依然強気。
対するロドリゲスも手数返すが、手打ち連打。
勝利が見えている西田には効かない。
ロドリゲスはレバー被弾に効きながらもカウンターで西田のアゴを上げる。
10-9西田(割れるか?)
11R、疲弊しているロドリゲスに対し、スタミナ残している西田は前へ出る。
パンチ交錯では西田のコンビの見栄えが上。
ロドリゲス反撃のパンチも怖さは残っているが、あと1R+αで勝利が見える西田には効かない。
10-9西田
12R、ダウンさえなければ西田の勝ちだが、逃げずに開始から前へ出る西田。
この強気姿勢がロドリゲスの反撃を殺した。
最後まで強気の西田。意外な耐久性も勝因となった。
10-9西田
採点は3-0(115-112X2名、117-110)で西田新王者を指示!
※自分のTV採点は115-112。
自分の試合前の予想はロドリゲスの完勝だったが、予想を大きく覆す西田の大金星。
挑戦者として強気に出ねば勝てないという状況では有ったが、あそこまで強気のスタンスで対峙し続けるとは思いもよらなかった。
結果西田本人と陣営が「己を知っていた」と言う事か。
中途半端に足を使えば、ロドリゲスに差し込まれてしまう。
そこで足を止めてロドリゲス前進を止めるという戦略を取り、見事な左レバーでロドリゲスから値千金のダウンを奪った。
途中サウスポー殺しのロドリゲスの右を再三食らったが、勝利が見えていた西田はタフだった。
更に中へ身を置くとあの右は消え失せ、ロドリゲスは意地の手数を繰り出す凡庸な選手となった。
これで何とバンタム級4団体の内、3団体が日本人ボクサー。
この流れだと不利予想の武居にもワンチャンあるのかも・・・。
地味な西田凌佑。
是非ベルトを肩に東京ドームリングサイドへ!