阿部麗也を歯牙にもかけなかったルイス・アルベルト・ロペス 

 

両者の間には競技云々というよりも生物的見地から大きな差があった。 

現在実績を鑑みるとフェザー級トップの実力者と言える。 

 

さて我が国のフェザー級ボクサー達がこのロペスに勝てるか? 

 

松本圭佑:長身から繰り出すパンチにはそれなりの威力も有り、ロペスの先制アタックを 

踏みとどませる可能性も有るが、やはり一本調子。 

 

ロペスの自由闊達な攻撃に飲み込まれしまうだろう。精神的に強い松本だけに打ち合いに時間を割いてしまう。世界レベルの拳は別物。

 

中盤沈められるだろう。

 

亀田和毅:スピードだけならロペスを凌駕し、サイドへも動ける。 

 

徹底したタッチボクシングの亀田を捉えるのにロペスも苦労するだろうが、亀田が勝ち抜けるかというと・・・。 

 

ただ危険回避能力に長けている亀田。判定まで持ち込みそうだ。 

 

藤田健児:高校二年生の時からの藤田ウォッチャーの自分。 

 

自分の中では依然「天才藤田」 

 

その為希望も含めて藤田勝利を夢想しているが、阿部戦を見ると藤田の様なボクサーをロペスは苦にしない。 

 

藤田は世界王者になれると信じているが、相手はロペスではなさそうだ。 

 

堤駿斗:自分が必ず世界王者になり、最もロペスに勝つ可能性が高いと考えているのが堤。 

堤の武器は左と天性のカウンターだが、アマ時代から感じているのはフィジカルの強さ。 

 

クリンチもみ合いでも実に強かった。 

 

猛獣の様なロペスと対抗するのは一定程度のフィジカルは必須。 

 

それを堤は有している。 

 

ロペスを警戒させバックステップを踏ませるだけの数々の技もある。 

 

現時点ではロペスに凱歌が上がるだろうが、1年後なら解からない。

 

堤のカウンターでロペスが倒れるというシーンも充分考えられる。

 

ただ被弾上等のロペスが1年間無傷でいられるかは不透明。 

 

少数意見だろうが、ラスボスは先日王座をつかみ損ねたオタベク・コルマトフ(ウズベキスタン)だと思っている。 

 

結論で現時点でロペスに勝てる日本人選手は井上尚弥だけか・・・。