両国国技館で行われた三大世界戦のオープニングアクトに帝拳ジムの増田陸が出場。
登場前のVTRで増田は「昭和ボクシング好き」とのこと。
海老原博幸、大場政夫らの映像が両国国技館に流れた。
海老原は蔵前、大場も旧両国国技館リングに上がっていたので、胸が熱くなる。
増田の相手はバンタム級世界ランカー(WBO6位)、世界戦経験も有るジョナス・スルタン(比国)
プロ5戦目の相手としては冒険マッチだが、増田は見事期待に応える。
左に強打を秘めている増田。
その左を当てるべく右を多用。
アマ経験も有るので当然なのだが、増田の印象が変わる巧さを感じた立ち上がり。
フィニッシュは唐突だった。
増田の左ストレートがスルタンのボディーに突き刺さるとスルタンはダウン。
苦悶の表情で10カウントを聴いた(1R2:21KO)
増田は日本タイトル戦敗退からの再起戦でインパクトのある勝利を飾り、世界ランク入りを確実なものにした。
正に左一点突破の「神の左」の名を継ぐ最有力の選手。
あの左の固さは世界でもトップクラス。 拳闘家風情のいで立ちも好感が持てる。
ただまだ技術面(身体の動き他)に課題は残るが、飛びぬけた武器があるだけに楽しみな存在。
もう日本バンタム級の充実度は空前絶後。
二人の世界王者を有し、石田、西田のトップコンテンダーを始め、堤、比嘉、那須川、武居、栗原らの世界ランカー。加え、増田、村田の帝拳コンビ。※村田はSB級ランカー。
もう世界戦への行列待ちが心配になる程だ。
F原田以来六車まで長い間(19年間)バンタム級王座に跳ね返らされた時代を思うと夢の様だ。
その昔フライ級は「日本のお家芸」と言われたが、バンタムがその座を取って変わろうとしている!?
フライ級王者計21名
バンタム級王者計12名
※共に暫定含む