先日行われた両国国技館三大世界戦 

 

改めて感じたことを 

 

両国国技館での世界戦といえば何と言っても浜田剛史VSレネ・アルレドンド 

 

自分が生観戦した中でのベストファイトのひとつ。 

 

あの興奮と感動を超えることはないな。 

 

会場は「前売り分完売」当日券売り場に列が出来、化石と化しているダフ屋迄! 

 

国技館での鬼塚世界戦を思い出す。 

 

主催者発表で8500名と及第点。両国国技館は見やすい会場で駅近。

 

もっと興行が増えて欲しいな。 

 

【田中恒成VSクリスチャン・バカセグア】 

やはり目の前に世界王座が有れば調整段階からボクサーは変わるという事をまざまざと見せつけられた。 

 

映像で見るよりバカセグアはタフで気迫があった。 

 

ただ田中とは技術の雲梯の差。 

 

田中は前でかわせる技術も装備しつつある。 

 

クロスレンジでは上体を振り、急所位置を常に変えていた。

 

公式採点以上に田中の完勝。

 

自分は118-109(2R、7Rのみバカセグラ) 

 

試合後田中も述べた通りIBF王座統一後、井岡へのリベンジマッチに挑みたいとの計画。 

 

時間軸が気になるが、田中のスペックをもってすればマルチネス攻略は可能。 

 

ワンダーボクシング時代より現在の方が総合力では上。 

 

【中谷潤人VSアレハンドロ・サンティアゴ】 

中谷のパーフェクトゲームだった。 

 

試合開始から中谷は広いスタンスで腰を落とし、右ジャブ。 

 

中谷得意パターンだが、その右にバンタムならではの重厚さも感じる。 

 

その右はジャブだけではなく、相手の入り際にフックも飛ばす。 

 

早くもサンティアゴは絶望感を味わっていた。 

 

効果的だった逆ワンツー。

 

フィニッシュは圧巻ロングレンジからのワンツーをアゴに当て、サンティアゴを吹っ飛ばす。 

 

辛うじて立ち上がったサンティアゴに角度付きパンチ連打を浴びせ、ダウン追加。 

 

王者陣営がエプロンに上がり主審がTKO宣告。 

 

あのタフなサンティアゴにキャリア初のKO負けを味合わせた中谷。 

 

またも世界を驚かしたKO劇。 

 

現在このクラスではエマヌエル・ロドリゲスがNO.1評価だろうが、現時点でも中谷が頭一つ図抜けている。 

 

ロングでもクロスでも戦え、技巧を備えた「巧打者」。 

 

しかも中谷のピークは数年先のフェザー級? 

 

井岡一翔は中谷と拳を交えなくて「正解」😜 

 

【井上拓真VSジェルウィン・アンカハス 】

従来スタイルから変わらねば勝てないというシンプルだが、難しい課題を見事に乗り越えた拓真。 

 

自身の持ち味のアジリティ、身体の動きの速さに積極性と勇気が加わった。 

 

アンカハス攻略のテーマ。サイドへの動きと弱点のボディー攻め。 

 

拓真が勝つなら後半アンカハスが落ちたところに攻め入りのポイント勝ちパターンだったが、予想をはるかに超えるKO勝利(9R0:44) 

 

最後のパンチは右アッパーをサウスポーのレバーへ入れた。 

 

自分の現地採点は2、4、7Rはアンカハスで2P拓真がリードしており、アンカハスにも疲れが見えていたが、右手の使い方が独特(右フック)で最後まで不気味だった。 

 

拓真はこれで覚醒! 

 

次戦は5月東京ドームで石田匠戦?? それとも堤聖也に白羽の矢が立つ?

 

技巧派同士のレベルの高い攻防となりそうだ。 

 

二人の世界王者が誕生し、日本人王者は計9名。 

 

それぞれがいわゆる「穴王者」ではない点が頼もしい。 

 

且つ7人目の3階級制覇。3人目の4階級制覇王者も誕生。 

 

まさかの世界王者不在となっているフィリピンにとって代わり完全にアジアの覇者になりつつある日本拳闘界。 

 

バンタム級王座も日本人ボクサーが包囲網をひいている。 

 

他クラスでも世界王者候補のアマ軍団。 

 

何だか凄いことになって来た。