28日に行なわれた「大阪国際女子マラソン」で 前田穂南(天満屋)が2時間18分59秒で走破(2位)。
野口みずきが持っていた「日本最高記録」を19年ぶりに更新した。※野口のタイムを13秒更新。
特筆すべきはその内容。
後半はペースメーカーに頼らずほぼ自分の力で走り抜いた。
女子の快記録は男子のペースメーカーが必須と考えられているが、それが全てではないという事を前田が証明した。
この記録を女子のみの大会で叩き出したことも評価に値する。
ただ今更ながら思うのは、野口みずきと高橋尚子の偉大さ。
歴代2位となった野口の記録(2時間19分12秒)が記録されたのが2005年9月。
歴代4位の高橋尚子の記録(2時間19分46秒)は2001年9月! 当時彼女らは文字通り世界最強だった。
因みに同3位の渋井陽子の2時間19分41秒も2004年9月と既に約20年前の記録。 ※野口、高橋、渋井は全て高速コースのベルリン。
この20年の間に世界を席巻した日本女子マラソンは、アフリカ勢にとって代わられた。
前田の快記録も世界トップとは約7分の差がある(宇宙人ティギスト・アセファの2時間11分53秒)。
ただ五輪マラソンはタイムだけではなく勝負重視。
このままならパリ五輪出場濃厚の前田。
何とかアフリカ勢に食らいついて欲しい。
また嬉しいことに前田の装着シューズはアシックス!
ナイキ、アディダス二強に我が国メーカーも負けてはならない!