2024年開幕早々驚きの「番狂わせ」 

 

6日米国ネバダ州ラスベガス(ヴァージンホテル)で行われた WBA世界スーパーライト級暫定王座決定戦※ローランド・ロメロ休養中の為 

 

オハラ・デービス(英国)VSイスマエル・バローゾ(ベネズエラ) 

 

元WBA世界ライト級暫定王者でロメロ戦でトニー・ウィークス主審の不可解措置で惜敗とはいえ、40歳のバローゾはBサイド。 

※1位デービスは25勝(18KO)2敗。負けはジョシュ・テイラー、ジャック・カテラルといった一線級相手。 

 

リングに上がったバローゾ。顔や身体つきも40歳という年相応の様相。 

 

1R、デービスはまず右を繰り出す積極性発揮。 

 

対しサウスポーバローゾはディフェンシブに構える。 

 

完全にカウンター&リターン狙い戦法。 

 

相手の意図を読み取ったデービスもやや慎重になるが、振るった右にバローゾの左フックリターンを合わされる。 

 

この一発で足に来たデービスにバローゾは左追撃打で早くもダウンを奪う。 

 

再開後もダメージが抜けないデービスへ襲い掛かり、左で二度目のダウンを奪うバローゾ。 

 

立ち上がり主審(セレスティーノ・ルイス)の「続けられるか?」の問いに力なく返答するが、デービスの目を見た主審がストップ宣告。 

 

あっと驚くバローゾの戴冠劇となった。(1R1:53TKO)。 

 

主審によっては背景を鑑み続行しただろうが、この判断に異論はない。 

 

バローゾの自身パワーを活かした頭脳的な勝利。 

 

ケビン・ミッチェルに次ぎ二人目の英国人狩りだ。 

ベネズエラ人だが米国主戦で戦い、トレーニング地も米国の新王者バローゾは、25勝(23KO)4敗2分。 

 

恐らくロメロに代わり正規王者に昇格するだろう。 

 

実に応援したくなる選手だが、各ランカーから垂涎の眼差しで見られる老兵王者だ。 

 

バローゾ挑戦は早いもの勝ち?