何とも言えないニュース。
ネクスト井上尚弥の座を担う可能性すら秘めている堤駿斗。
自分が最も期待している選手の一人で、アマ時代から彼のスタイルは大好きだ。
その堤がプロ4戦目にして無敗のWBA世界フェザー級15位ルイス・モンシオン・ベンチャーラ(ドミニカ)との対戦という強気マッチに臨む予定だったが、前日計量を欠席。
理由は「40度の高熱・・・」
これは発表通りと信じたいが、残念であることには違いない。
また同興行に出場する同門の大湾硫斗は規定体重を800gオーバー。
当日計量で出場権利を得て40歳のタイ人選手にKO勝ち・・・。
一番の被害者は高額チケットを購入した観客や配信チケット購入の方々。
こんな興行の観戦は一種の罰ゲーム。
また遠方はるばる来日したベンチャーラ選手にも同情を禁じ得ない。
彼らの所属する「志成ジム」
元々は井岡一翔が国内で活動するために他者のライセンスを利し急造されたジム。
従来のジムの概念とは程遠い、フリーランスボクサーが活動出来るように存在するジムの様相を呈している。
井岡、比嘉らスター選手を揃え、資金だけは有るのでトレーナー陣は一流揃い。
しかし個々のガバナンスが効いているかというと大いに疑問。
従来ジムの管理育成ではなく選手の自主性に任せ、よく言えば欧米的感覚のジムというイメージ。
個人競技なのでその独立性を否定はしないが、大麻騒動、タトゥー問題もジムのガバナンス欠如の結果だ。
ボクシングは個人競技であるが故に業界全体への影響は大きい。
今回の様な前日に出場不可判明や体重オーバーは確実にTV局や配信会社、観客、スポンサー筋にリスクとして強く認識される。
今一度志成ジムへはガバナンス強化を求めたい。